読書ログ:2019年7月~12月

2020.03.03 読書ログ
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はじめに

前回は、2019年の折り返しということで、2019年1月〜6月までの読書ログをまとめました。(読書ログ:2019年1月~6月

今回は、2019年の後半部分にあたる7〜12月の読書ログ(購入ログだな、正確には)をリストにしてみました。

最近、たまたまお会いした社外の方から「読書リスト見てますよ」と声を掛けていただく機会が何度かありました。
そういう一言って、言われてみると案外嬉しいものなのですよね。自分もそういう一言を言えるように意識して生活してみようと思いました。

さて、私にとっての本棚はAmazonの購入履歴画面です。
そのため、リアル店舗には、偶発的な出会いを求めて行くことはありますが、購入はすべてAmazonを経由させています。

ちなみに、2019年の後半は、紙の本とKindleは、3:7くらいでした。
0:10にすることは目指していない派です。

集中して読むことを優先度の最上位にしているので、それが満たせるならば紙だろうがKindleだろうが、どちらでも良いという考え方です。

ただ欲を言えば、スマホ×Kindleだと気軽にキャプチャができるので好みではあります。
よって、スマホ×Kindleで集中し続ける方法を模索する人生を送っています。

パーソナルトレーナーをつけて週2回、ジムで筋トレもしていますが、基本的には、スマホ×Kindleで集中し続けられる身体を作るためです。

では、本題にいきましょう。

 

 

2019年下半期書籍一覧

合計218冊。

(スマートフォンだと一見分かりづらいのですが今回もスクロール表示になっています)

– 知性とは何か (祥伝社新書)
– 目に見えない資本主義―貨幣を超えた新たな経済の誕生
– GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍
– 人間を磨く~人間関係が好転する「こころの技法」~ (光文社新書)
– 仕事の報酬とは何か 人間成長をめざして (PHP文庫)
– 仕事の思想
– 企画力 人間と組織を動かす力 (PHP文庫)
– 神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
– すべては導かれている~逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟~
– すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)
– BCキッズ おなまえ いえるかな? はじめてのずかん300 英語つき (BCキッズおなまえいえるかな?)
– こころの生態系―日本と日本人、再生の条件 (講談社プラスアルファ新書)
– 他人を引きずりおろすのに必死な人 (SB新書)
– 離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本
– ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
– 日本一稼ぐ弁護士の仕事術
– 自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室
– 右脳- 左脳開発ドリル―バランスのいい脳をつくるMENSA式トレーニング
– 大人の語彙力「言いまわし」大全
– 不機嫌は罪である (角川新書)
– なぜ人は破壊的な感情を持つのか
– 事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある (WPB eBooks)
– レバレッジド- バイアウト―KKRと企業価値創造
– 上級国民/下級国民(小学館新書)
– ―新書で入門―ジャズの歴史(新潮新書)
– マンガでわかるジャズ: 歴史からミュージシャン、専門用語などを楽しく解説!
– ベイズ統計モデリング: R,JAGS, Stanによるチュートリアル 原著第2版
– 免疫の科学論――偶然性と複雑性のゲーム
– これからの微生物学――マイクロバイオータからCRISPRへ
– 哲学と宗教全史
– 不倫 (文春新書)
– テクノロジー思考――技術の価値を理解するための「現代の教養」
– 世界の危険思想~悪いやつらの頭の中~ (光文社新書)
– サッカー 新しい守備の教科書 優れた戦術は攻撃を無力化させる
– ガイアの復讐
– 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)
– アナリシス- アイ ~サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます~(小学館新書)
– それをお金で買いますか 市場主義の限界
– サンデル教授、中国哲学に出会う (早川書房)
– サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福
– お金の流れでわかる世界の歴史: 富、経済、権力……はこう「動いた」
– 明日の幸せを科学する
– Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
– なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践
– キングダム(55) (ヤングジャンプコミックス)
– 酸素不足が病気をつくる―――短期間で元気を取り戻す 10の今野式トレーニング
– アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
– ROE革命の財務戦略
– 渡部昇一 一日一言 (知を磨き、運命を高める)
– 「科学的」人事の衝撃―HRテックで実現するマーケティング思考の人事戦略
– ビッグ- クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう
– 倒産の前兆 30社の悲劇に学ぶ失敗の法則 (SB新書)
– あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」
– ポータブル- コーチ―世界中のコーチの知恵がこの一冊に集結マネジメント- 仕事術TOP10
– ポータブル- コーチ (2)
– いつも「いいこと」が起きる人の習慣―自分を画期的に改善する21の法則
– プロ野球買います!―ボクが500億円稼げたワケ
– ストーリーでわかる財務3表超入門
– 2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート利益を出すリーダーが必ずやっていること
– 言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか (集英社新書)
– 生命はなぜ生まれたのか 地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
– ティム- クック-アップルをさらなる高みへと押し上げた天才
– 毒になる親
– 進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観
– 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)
– 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』 (講談社現代新書)
– 野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―(新潮選書)
– 温泉の科学 温泉を10倍楽しむための基礎知識!! (サイエンス- アイ新書)
– 最高の入浴法
– ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」
– できる人は超短眠!
– スタンフォード式 最高の睡眠
– 女の運命は髪で変わる
– 人はなぜ不倫をするのか (SB新書)
– 韓国、ウソの代償 沈みゆく隣人と日本の選択 (扶桑社BOOKS新書)
– 生命科学クライシス
– 振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本 Enter his Brain!
– ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書777)
– 平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学 (早川書房)
– リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)
– 資本主義に出口はあるか (講談社現代新書)
– 時間は存在しない
– 家畜化という進化ー人間はいかに動物を変えたか
– フットボールネーション(1) (ビッグコミックス)
– 投資家みたいに生きろ――将来の不安を打ち破る人生戦略
– insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力
– ネガティブな感情が成功を呼ぶ
– 恋愛依存症
– ゲンロン10
– 性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し女は「男同士」に萌えるのか
– 性の進化論――女性のオルガスムは、なぜ霊長類にだけ発達したか?
– 恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学
– 偶然と必然の方程式 仕事に役立つデータサイエンス入門
– 偉大な組織の最小抵抗経路 リーダーのための組織デザイン法則
– シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」
– 一流の人は、本のどこに線を引いているのか
– 直観力
– 直感力 (PHP新書)
– 「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン
– 成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方
– 分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか (講談社現代新書)
– アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争 ((RHブックス- プラス))
– 案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」
– 情報の文明学 (中公文庫)
– 見える化―強い企業をつくる「見える」仕組み
– ソシュールと言語学 (講談社現代新書)
– もう銀行はいらない
– 吉本興業の真実
– ハイエンド型破壊的イノベーションの理論と事例検証―リシャール- ミル、トーキョーバイク、ホワイトマウン
– グッチの戦略―名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション
– ハイデガー『存在と時間』入門 (講談社現代新書)
– GAFAに克つデジタルシフト 経営者のためのデジタル人材革命
– 古代への情熱 ─まんがで読破─
– 相場師一代
– 人間における勝負の研究 (祥伝社黄金文庫)
– 2030年アパレルの未来―日本企業が半分になる日
– 宇宙の覇者 ベゾスvsマスク
– 宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ
– 愚直に、考え抜く。
– 百年後の日本人
– だからオタクはやめられない。 (コミックエッセイ)
– アパレル- サバイバル
– 誰がアパレルを殺すのか
– ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール- アルノー、語る
– 疑う力 「常識」の99%はウソである
– 実践 行動経済学
– 宇宙ビジネス入門
– GACKTの勝ち方
– よみがえる変態 (文春文庫)
– シュリーマン旅行記 清国- 日本 (講談社学術文庫 (1325))
– ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在 (PHP新書)
– 知られざる皇室外交 (角川新書)
– 時間革命 1秒もムダに生きるな
– 僕たちは、地味な起業で食っていく。 今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略
– ソクラテスの弁明- クリトン (岩波文庫)
– 読書について 他二篇 (岩波文庫)
– 意志と表象としての世界I (中公クラシックス)
– 知性について 他四篇 (岩波文庫)
– 5秒ルール―直感的に行動するためのシンプルな法則
– 一生痛みのないカラダをつくる 背骨コンディショニング
– 教養としての平成お笑い史
– 戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか
– デジタルエコノミーと経営の未来―Economy of Wisdom
– 教養としてのヤクザ(小学館新書)
– 食肉の帝王 (講談社+α文庫)
– 溶けていく暴力団 (講談社+α新書)
– おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由 (幻冬舎新書)
– 幸福な監視国家- 中国 (NHK出版新書)
– データ駆動型企業
– 業界別!AI活用地図 8業界36業種の導入事例が一目でわかる
– THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術
– 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来 (PHP新書)
– もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術 (集英社ノンフィクション)
– 面白くて眠れなくなる素粒子
– 「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として (ブルーバックス)
– ファンドマネジメントの新しい展開
– 赤めだか (扶桑社文庫)
– 2週間で目が驚くほど良くなる本 (王様文庫)
– 知識を操る超読書術
– 喧嘩稼業(1) (ヤングマガジンコミックス)
– 虚数はなぜ人を惑わせるのか? (朝日新書)
– テンセント――知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌
– アリババ急成長の源泉はスマートビジネスにある DIAMOND ハーバード- ビジネス- レビュー論文
– 大人恋愛塾
– 喧嘩稼業(2) (ヤングマガジンコミックス)
– 歴史を変えた6つの飲物(電子書籍版)
– 快楽ワイン道 それでも飲まずにいられない
– ワインの世界史 自然の恵みと人間の知恵の歩み
– 酒の科学―酵母の進化から二日酔いまで
– 金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方
– 人生も仕事も変わる!最高の遊び方
– 1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル- キャンベルの成功の教え
– キングダム 56 (ヤングジャンプコミックス)
– へうげもの(1) (モーニングコミックス)
– 忘れてはならない日本の偉人たち
– 恋愛を数学する (TEDブックス)
– 美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学
– 面白くて眠れなくなる解剖学
– 僕の人生には事件が起きない
– 勝ちスイッチ
– 努力は天才に勝る! (講談社現代新書)
– 最強モンスター 井上尚弥はこうして作った 5人の世界チャンピオンを育てた大橋流マネジメント術
– GONG(ゴング)格闘技 2020年1月号
– OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める
– SELFISH(セルフィッシュ) (単行本)
– 絶滅できない動物たち――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ
– アリババ 世界最強のスマートビジネス (文春e-book)
– 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本
– 発達障害は最強の武器である (SB新書)
– リブラの正体 GAFAは通貨を支配するのか?
– Alibaba アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック- マーの見る未来 (角川ebook nf) (角川ebook nf)
– アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ
– GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略
– 面白くて眠れなくなる進化論
– ベゾス- レター アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則
– 人生にお金はいくら必要か―超シンプルな人生設計の基本公式
– 仮想通貨3.0
– WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?
– 自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義
– 服を作る – モードを超えて
– Pen (ペン) 「特集:【完全保存版】 いまも尽きぬ創造のチカラ 三宅一生の仕事。」〈2019年2/1号〉 [雑誌]
– 美貌格差―生まれつき不平等の経済学
– セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ- コロンビア大学講師の人気授業
– サリエーリ―モーツァルトに消された宮廷楽長
– 【ひびきの本】 ドラマティック- モーツァルト ~天才の人脈術~
– 科学的な適職
– 世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由
– 孫子の兵法―――考え抜かれた「人生戦略の書」の読み方 (知的生きかた文庫)
– 世界最高の人生戦略書 孫子
– 伊藤雅俊 遺す言葉
– NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 (講談社+α新書)
– 発酵野郎!―世界一のビールを野生酵母でつくる―
– スノーデン 独白 消せない記録
– なめらかな社会とその敵
– クズ!! ~アナザークローズ九頭神竜男~ 1【期間限定 無料お試し版】 (ヤングチャンピオン- コミックス)
– 読破できない難解な本がわかる本
– 人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?

こちらに加えて定期購読している雑誌が以下です。
基本は昨年の継続購読ですが、『MITテクノロジーレビュー』だけ、2020年に追加しました。
コストは年間80,000円くらいのようです。

  • プレジデントファミリー
  • 日経サイエンス
  • ニュートン
  • Forbes
  • ハーバードビジネスレビュー
  • 月刊事業構想
  • MIT テクノロジーレビュー(今年から追加)

 

 

選書(7冊)と軽く感想

 

1冊目『ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう
  • 著者 :スティーヴン・ホーキング
  • 出版社:NHK出版 (2019/3/14)

言わずと知れたホーキング博士の著書です。
知的好奇心が開放されて読んだ後は少し疲れるのですが、心地の良い疲れという感じです。
ただし、見ず知らずの他人にすすめられたことが動機になって、この書籍を1冊丸々読み切ろうと思う方はそうはいないでしょう。

そんな方には、一旦、目次を見てほしいです。
そして、その中から気になったビッグ・クエスチョンだけつまみ食いしてみると良いかと思います。
多忙なビジネスマンにとっては、貴重な時間を溶かす必要性があるほど緊急性の高くない内容ばかりだと個人的には思います。

ただし、そんな方にもチャプター1に入る前の「この本で伝えたいこと」だけは一読をおすすめします。
ホーキング博士の魅力が詰まっている箇所だと私は思ったからです。
この部分だけを必読し、あとは、つまみ食い。
そして、本を閉じてから、何かに活かせないだろうかという思惑に時間を使った方がコスパが良いのではないでしょうか。
(ホーキング博士フリークの方々、勝手にこのような読み方をすすめてしまってすみません)

今の自分にとって、重要度も緊急度も低いカテゴリに色々なキーワードが混ざりあっていると思います。
例えば、昔やりたいと思っていた趣味とか、いつか学びたいと思っていた学問とか、そういう類のものです。
そのカテゴリに、新しく加えるキーワードを1つ探してみるくらいの軽い気持ちで、是非Kindleをポチっとしてみるのはいかがでしょうか?

そのカテゴリに入っているキーワードが後々、自分にとって重要な意思決定をする時の、鍵になってくることが案外あるものです。

 

 

2冊目『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか
  • 著者 :塙 宣之
  • 出版社:集英社 (2019/8/9)

2019年に10万部を超えるベストセラーとなった本書を読んだ方も多いかもしれません。 社内のLibraryシステムでも購入されているのを見ました。

簡単に言うと、まぁとにかく面白いです。
昔、島田紳助さんの『紳竜の研究』をDVDで観たときに近い感覚と言いましょうか。

私はお笑いフリークでも、M-1フリークでもなく、詳しい方々からしたら「うんうん。知ってる知ってる。ようやく、塙の考察力を世の中が知ることになったな」という感想なのかもしれません。
が、私のようなお笑い素人には、塙さんがなぜM-1審査員に選ばれるのか?を含めた彼の現在の立ち位置を理解する上でも、とても面白い内容です。

純粋に愉しめば良いだけの書籍に対して、敢えて強引に意味をつけるのは野暮ではありますが、
我々、ビジネスマンの視点に敢えて置き換えると、
群雄割拠のお笑い業界の中での、競争戦略を通じて「市場分析」「市場調査」「戦略」「考察力」「言語化」「ポジショニング」「日々のトレーニング」等々、学びに換え得る点は多々あるでしょう。

更に言えば、漠然と「非言語化領域」だと思っていた領域が「言語化可能領域」だったということを知ったときの高揚感は、どのジャンルにおいても一貫して面白いものだと再認識させられるでしょう。

理想はお笑いに興味があることですが、そうでない方も楽しめる1冊かと思います。

 

 

3冊目『ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る
  • 著者 :ベルナール・アルノー
  • 出版社:日経BP (2003/1/15)

私にとっては2019年に読んだ書籍の中でもクリーンヒットでした。

なぜ、LVMHがタグ・ホイヤーも傘下に収めるのか?
そもそもなぜ、ルイ ヴィトンとモエ ヘネシーが同じグループなのか?
アルノー氏はどのようにブランドマネジメントを学び、ビジネスに適用させたのか?
どのように巨大ブランド帝国のコングロマリットディスカウントに対して対峙し、本物のシナジーを形成するに至ったのか?
アルノー氏はなぜ「経営は導関数だ」と答えているのか?

すべての答えがこの書籍に詰まっています。

私は、一体なぜ今までこの書籍に手をつけなかったのか・・・。
アメリカの名経営者はこれほど日本に輸入されるのに、ヨーロッパ諸国の名経営者は日本では全く顕示されないのだろう・・・。
あまりにも惜しい・・・。

ベルナール・アルノー氏はフランス生まれなのだが、特有の階級社会がそうさせるのか?
アメリカ人の経営者ほど自己をアピールする性質がないからなのか?
どちらにしてもアルノー氏はより露出を控える特性があるように思います。(正確に言えば、ここ数年は多い傾向か??)

これだけの方なのに、著書は1冊。
しかも、この書籍は完全インタビュー形式なので、アルノー氏が自ら書いている書籍は一切ないようです。(私は見つけられなかったです)

この書籍は誰向けにおすすめなのかと問われれば、

  1. 経営者(起業家)ベルナール・アルノーの思想について知りたい方
  2. シナジー型のポートフォリオ経営に興味がある方
  3. LVMHそのものに興味がある方

と言った感じでしょうか。

例えば、D2Cがいよいよわかりやすく顕在化されてスタートアップ市場で広まっている昨今、スタートアップブランドづくりを目指す起業家の中には、「将来的にはLVMHのようにブランドを更に横に広げて・・・」という展開を志す起業家も出てくる時期かもしれません。

その際、投資家サイドの方々もLVMHの総帥ベルナール・アルノー氏について一家言持っておくと、起業家との会話も弾むかもしれません。

( LVMH社やアルノー氏はよくニュースの記事にはなっていますが、この1冊を読んだ後にその記事を見ると、その記事のライターの方はまだこの書籍読んでないんだなぁ・・・ということに気づける1冊でもあります )

 

 

4冊目『Alibaba アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック・マーの見る未来
  • 著者 :王 利芬、李 翔
  • 出版社:角川書店 (2015/4/2)

昨年、中国の杭州に行く機会があり、改めてアリババ、そして、ジャック・マーについてインプットをし直すことにしました。
私は、『学習能力そのものに特段の自信はないが、学習意欲には自信があるタイプの人間が学習を加速させるには、積極的にポジションを取ることが最も優れたアプローチである』と考えています。

ここで言う「ポジションを取る」というのは決して難しい話ではありません。
SNSで世間にアウトプットをする形でも、同僚や知人にアウトプットする形でも、現場に足を運んでしまうという形でも何でも構わないと思います。
どちらにせよ「ポジションを取る」という感覚が学習効率を上げてくれることは間違いありません。

中国のキャッシュレス社会は凄い!アリババ城下町である杭州のスマートシティ化は一見の価値あり!という現地レポート的な記事は飽き飽きするほど見てきましたが、どうも自分の中に染み込んでくる感じが弱いというか・・・学習効率の悪さを感じていました。

当社が展開しているデジタルトランスフォーメーション事業において、中国の事例が参考にならないというわけでもないにも関わらず、どうも中国の事例が頭に入りにくいということにもやもやしていたのです。
埒が明かないので、もう行ってしまって、体験とセットにして強引に頭の回線を中国仕様にしないと駄目だなこれは・・・ということで、早速行くことにしました。

結果的には、月並みも良い所ですが「行って正解だった」の一言です。
昔からシリコンバレーについても、「どうでも良いから西海岸に一旦、足を運んで見なさいよ」とはよく言われる話ですが、中国もまた同じですね。

杭州のアリババ本社近くにあるジャックマーの母校の広さよ・・・・。
そして、日本武道館かと思うほどの食堂の大きさよ・・・。

とにかくデカい!

そんなシンプルな刺激が自分にとっては一番の衝撃でした。
仮に、私が杭州で起業するとしたら、立ち上げメンバーを連れて週に1回アリババ本社を一周するコースで、ウォーキングMTGをするだろうなぁと思いました。
それくらい、ご利益がありそうな場所なのです。

ということで、ジャック・マー書籍を1冊挙げたわけですが、杭州に行ってからこの書籍を読むと10倍楽しめるでしょう。
まだ行けていないけど興味があるというビジネスマンの方々、是非視察中にアリババでもBATでも良いので2-3冊をKindleに詰め込んで、行ってみると良いかもしれません。

 

 

5冊目『一流の人は、本のどこに線を引いているのか
  • 著者 :土井 英司
  • 出版社:サンマーク出版 (2016/10/14)

まだ自分の読書方法が板についていない方や、聞きかじった学習Tipsが自分の中で散在している人にとっては、散らかったものを整理する上で必読の1冊と言えるでしょう。

総じて、若いビジネスマン向けがメインの対象ではありますが、年齢に関係なく、読書を手懐けられていない人には一読の価値があると思います。
著者のお名前は存じ上げていましたが、ちゃんと読み込んだ書籍があったわけではありませんでした。

社内に、私が個人的に取り組んでいる「読書を軸にした勉強会について実験をする」というワーキング・グループがあるのですが、
そのグループメンバー向けの推薦図書を探しているときに、たまたまこの書籍を見つけ「あ、この書籍にだいたいまとまってるなー!この著者は本当に自分で読み続けているタイプの方だなぁ〜面白い方だなぁ」と思い、推薦図書に指定しました。

読んだメンバーから「大塚さんって土井さんの読み方を参考にしてたことがわかりました」と言われて「いや、全く。むしろ知ったの先週だよ」という会話があったほどでした。

 

 

6冊目『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義
  • 著者 :ブライアン・R・リトル
  • 出版社:大和書房 (2016/6/22)

あなたは外交的か?それとも内向的か?
そう問われた場合、どちらかといえば自分は内向的だと思っており「内向的である」と答えたとする。
すると、相手に、「え、本当?全然社交性なくないと思うよ」と言われたことがある人はいないでしょうか?

そして、そう言われてみると、
「うーん、そうか、確かにそういう面もあるよなぁ・・・じゃあ外交的なのかなぁ・・・」みたいに思ったことがある人はいないでしょうか?

そもそも人を二分類するなんて正気の沙汰ではない、という話は置いておいたとして、
「内向的な自分の中にも極めて活動的で社交的な自分がいる。ただし、そんな自分が出た後には、少し反動が出て、内向的な自分の時間を作らないとバランスを崩しそうになってしまうときがある」という整理の仕方をされると、
「あ!その感じしっくりくるかも!」という人はいないでしょうか?

これは「コアパーソナルプロジェクト」「自由特性協定」という概念でそんな入り組んだ部分を整理してくれる書籍です。
著書によれば、一般的には、内向的な人間よりも外交的な人間の方が上であるように思われているそうです。
これはあくまでも私の主観ですが、確かに内向的な人間は、外交的な人間よりも劣っているかのような錯覚を持ちやすい傾向にあるような気がします。

時に、その錯覚が要らぬ感情へと変貌してしまい、まるで捻くれたような雰囲気を醸し出してしまったらそれはもう最悪ですね。
非常にもったいない状態を生むわけですから。

この書籍に書かれているように、「内向的で何が悪いのか?そもそも外交的に見える人の中にも極めて内向的な人はいて、その人もバランスを取っているだけなのかもしれないよ?」という着眼点を与えてくれることに爽快さを感じました。

これはこの書籍に書かれていたことではないですが、破天荒起業家として世界のベンチャー史に名を残す、リチャード・ブランソン氏は、日々「フォーグッドシングス」という、1日にあった4つの小さな良いことを小まめに記録に残していたという話を何かの書籍で読んだことがあります。

小さな変化・刺激を喜びに感じるのも内向的な人の特徴であり、リチャード・ブランソン氏は自身を支えてくれているその取組みを、部下にも推奨していたそうです。

メディアを賑わすような外交的(に見える)人たちの立ち振舞いこそが、成功のための唯一無二の方法だと思い込む必要はないのだと思います。
内向的な人間には単純に刺激が強すぎるかもしれないからです。
自分自身にとって、適切な刺激。刺激のスイートスポットを捉える。心配しなくてもアプローチは色々ある・・・。
そんなことを教えてくれる書籍だと思います。

 

※こちらの本も併せて読んでみると良いかと思います。
内向型人間のすごい力』 著者:スーザン・ケイン 出版社:講談社(2015/12/18)

 

 

7冊目『プロ野球買います!―ボクが500億円稼げたワケ
  • 著者 :堀江貴文
  • 出版社:あうん (2004/09)

昨年、著者の過去書籍のタイトルに目を通す機会があり、堀江さんが世に広く認知され始めた頃に出版されていた本書が目に留まり、改めて購入して再読しました。

この書籍はとても読みやすく、面白いです。(30分くらいで読めます)

出版当時、私は学生で、小説を読んでいるような高揚感を感じましたが、
今改めて読んでみると、当時の堀江さんと今の自分は同年代であり、当時のような高揚感ではなく、じっくり考えさせられるところが多々ありました。

と同時に、当時の「IT × 堀江さん」という掛け合わせが、どれほどコンテンツバリューがあったのかを改めて感じることができる、ある意味これは「現代社会」とでも呼ぶべき書籍だと思います。

著者は平成日本における強烈な”サンプル1″だったのだと思っています。
そして個人的には、平成の怪物は松坂大輔(さん)ではなく、堀江貴文(さん)です。令和の今でも引き続きすごいですが。

完全に余談ですが、個人的には、著者が出されている著書で一番好きなのは、成毛眞さんとの共著である『儲けたいなら科学なんじゃないの?』です。

 

ということで、
キリがないのでこの辺りで。

 

 

最後に

とにかくこのブログは長いですね。。。

先日、非常に成長著しく、且つ、読書がすっかり習慣化されてきている社内のメンバーと話をする機会がありました。

すると、
「この本むちゃくちゃ勉強になりました。読んだことありますか?」とある書籍を私にすすめてくれたのです。

その書籍は、前回の読書ログで私がおすすめをした書籍でした。

「あぁ、読んだことあるよ。著者の方の経験値と言語化能力がすごいよね」と返事をしておきました。

そうだよな。。。
こんな長いブログ、ちゃんと読むわけないよな。。。

身近な人間すら読んでくれてないのに私は一体誰向けに、何のために書いているんだろう。
次はもう少しスリムに書かないと駄目だな。

そう思って臨んだのが今回です。
そして、このザマです。
救いようがないとはこのことだと。

反省をしているだけでは駄目だ・・・ちゃんとそれを活かさなければ。

今、そう思っています。

令和2年。
今年のテーマは、「反省と反映」にしておきましょうかね。。

今年も何卒よろしくお願いいたします。

 

 

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