読書ログ:2019年1月~6月

2019.08.20 読書ログ
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はじめに

6月に、2018年の1年間分をリストにしてブログにアップしました。(読書ログ:2018年1月~12月

今回は、2019年も折り返しということで、前半にあたる1月〜6月までの読書ログをリストにしてみました。

前回書いて気がついたのですが、
掲載しているリストは私のamazonでの購入履歴から引っ張ってきているので、定期購読している雑誌や、献本いただいたものが一律で抜けていることが判明しました。
(あとで購入ログが追えるように普段はamazon以外で購入することはありません)

今回も引き続き購入履歴ベースでいきつつ、献本頂いたたもので覚えているものは追加するというやり方でいきますので正確性は欠きますがご了承の程よろしくお願いします。

 

 

2019年上半期書籍一覧

合計196冊。うち、漫画18冊程度です。(スマートフォンだと一見分かりづらいのですが今回もスクロール表示になっています)

– サイコパス
– シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)
– [新版]グロービスMBA経営戦略
– 「家族の幸せ」の経済学~データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実~ (光文社新書)
– 哲学的な何か、あと科学とか (二見文庫)
– だれもわかってくれない あなたはなぜ誤解されるのか (早川書房)
– 戦争論 ─まんがで読破─
– 小さなダイエットの習慣
– ハッタリの流儀 ソーシャル時代の新貨幣である「影響力」と「信用」を集める方法 (幻冬舎単行本)
– 可動域を広げよ
– ストレスを操るメンタル強化術
– 死の壁(新潮新書)
– 最高の戦略教科書 孫子
– 小さな習慣
– 群衆心理
– 最大多数の最大幸福 道徳および立法の諸原理序説より
– 東大エグゼクティブ・マネジメント 世界の語り方2: 言語と倫理
– 東大エグゼクティブ・マネジメント 世界の語り方1: 心と存在
– 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち (河出文庫)
– 史上最強の哲学入門
– 人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
– 残酷すぎる成功法則
– 科学哲学への招待 (ちくま学芸文庫)
– NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―
– 権力と支配 (講談社学術文庫)
– 服従の心理 (河出文庫)
– ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)
– エリック・ホッファー自伝―構想された真実
– なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)
– ニュータイプの時代
– 仕事選びのアートとサイエンス~不確実な時代の天職探し 改訂『天職は寝て待て』~ (光文社新書)
– 移動力
– 生きる哲学としてのセックス (幻冬舎新書)
– 新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
– 科学的に正しい筋トレ 最強の教科書
– Mr.CB 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)
– アオアシ(17) (ビッグコミックス)
– 楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方
– なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか ― すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる
– ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術
– ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊
– 知的戦闘力を高める 独学の技法
– 測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?
– 株式投資が富への道を導く (ウィザードブックシリーズ)
– 幸せがずっと続く12の行動習慣
– 幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?
– キャサリン・グラハム わが人生
– 新しい一歩を踏み出そう!
– 株主に文句を言わせない! バフェットに学ぶ価値創造経営
– ROEが奪う競争力 ―「ファイナンス理論」の誤解が経営を壊す
– 群衆心理 (講談社学術文庫)
– 道具としてのファイナンス 問題集
– 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
– ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる
– 流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則
– 流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則
– 重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)
– ヒトはどこまで進化するのか
– イチローに糸井重里が聞く (朝日文庫)
– しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する
– 習慣の力 The Power of Habit (講談社+α文庫)
– クラシック音楽全史 ビジネスに効く世界の教養
– 資本家マインドセット (NewsPicks Book)
– 「空腹」こそ最強のクスリ
– 何者でもない 【電子書籍版限定特典あり】 (幻冬舎単行本)
– できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万脳薬 パテカトルの万能薬
– 活躍する人のセオリー 強みを活かす (PHPビジネス新書)
– 統計でふりかえる 平成日本の30年 (双葉社スーパームック)
– 選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 (講談社+α新書)
– 競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略
– 学問こそが教養である
– 酒好き医師が教える 薬になるお酒の飲み方
– ビジネスパーソンのための「秘書力」養成講座
– サービスの達人たち 日本一の秘書(新潮新書) (新潮新書 411)
– 遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)
– アオアシ 1
– アオアシ 2
– アオアシ 3
– アオアシ 4
– アオアシ 5
– アオアシ 6
– アオアシ 7
– アオアシ 8
– アオアシ 9
– アオアシ 10
– アオアシ 11
– アオアシ 12
– アオアシ 13
– アオアシ 14
– アオアシ 15
– アオアシ 16
– 科学と仮説 (岩波文庫)
– 企業価値を高める経営 投資家との協創が生む持続的成長
– 気が小さいから成功できた
– 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
– 新世界秩序
– 苦しかったときの話をしようか
– 自己啓発をやめて哲学をはじめよう
– 才能の正体 (NewsPicks Book)
– PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則
– 正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く-
– 天然知能 (講談社選書メチエ)
– 制作へ 上妻世海初期論考集
– 痛快!知的生活のすすめ
– 超集中ハック! 習慣マニアの経営者が実践する100のライフハック
– アメリカ性革命報告 (文春文庫 (330‐1))
– 人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)
– 日本のM&A 理論と事例研究
– トップ企業の人材育成力 ―ヒトは「育てる」のか「育つ」のか
– 戦略サファリ 第2版 -戦略マネジメント・コンプリート・ガイドブック
– 経営戦略を問いなおす (ちくま新書)
– 高収益事業の創り方(経営戦略の実戦(1))
– 日本の殺人 (ちくま新書)
– PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
– 西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書)
– 連邦・多角化経営
– THE VISION あの企業が世界で急成長を遂げる理由
– バカが多いのには理由がある 〈理由がある〉シリーズ (集英社文庫)
– エフェクチュアル・アントレプレナーシップ
– 小室直樹の学問と思想
– 書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト
– 絶景本棚
– 経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)
– 政治無知が日本を滅ぼす
– 悪の民主主義―民主主義原論
– 論理の方法―社会科学のためのモデル
– 伝え方が9割
– 努力論 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ11)
– 「繁栄の哲学」を貫いた巨人 松下幸之助 (渡部昇一著作集・人生)
– 究極の人間洞察力―「角栄語録」の神髄 (講談社プラスアルファ文庫)
– EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)
– ハマトンの知的生活のすすめ
– 運命を開く 易経の知恵
– 渡部昇一 青春の読書(新装版)
– 人生の手引き書 壁を乗り越える思考法 (扶桑社新書)
– 人間通 (新潮選書)
– 終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために~ (扶桑社BOOKS新書)
– アント・フィナンシャルの成功法則: アリペイを生み出した巨大ユニコーン企業
– アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム
– BCG戦略コンセプト
– 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
– 明日を生きるための教養が身につく ハーバードのファイナンスの授業 ハーバード・ビジネス・スクール伝説の最終講義
– 日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)
– 面積あたりGDP世界1位のニッポン 地震と火山が作る日本列島の実力 (講談社+α新書)
– 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
– やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~
– 楽しく学べて合格!!【酵素ファスティング検定 公式テキスト&問題集】〜真の健康と美のアドバイザーになる! ~
– 数学を使わない数学の講義
– 今こそ、韓国に謝ろう
– お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)
– ビジネス・バカを極めろ
– 小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして
– 超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド
– 平成の教訓 改革と愚策の30年 (PHP新書)
– 創業メンタリティ
– 両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く
– めった斬り平成経済史 失敗の本質と復活の条件
– ロックフェラー回顧録
– 死ぬこと以外かすり傷
– 発達障害に気づかない大人たち< 職場編>(祥伝社新書237)
– 不動産テック 巨大産業の破壊者たち
– 俺たちの定年後 – 成毛流60歳からの生き方指南 – (ワニブックスPLUS新書)
– 感情とはそもそも何なのか:現代科学で読み解く感情のしくみと障害
– 学ぶ脳――ぼんやりにこそ意味がある (岩波科学ライブラリー)
– なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える (講談社現代新書)
– メタ認知で〈学ぶ力〉を高める: 認知心理学が解き明かす効果的学習法
– 海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス
– 単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)
– 進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
– 使える脳の鍛え方
– こころと脳の対話 (新潮文庫)
– 脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)
– 会社四季報 2019年1集新春号 [雑誌]
– 自意識(アイデンティティ)と創り出す思考
– THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
– サイコパス 秘められた能力
– MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実
– 起業の科学
– もっと言ってはいけない(新潮新書)
– 企業価値4倍のマネジメント--結果にこだわるコンサルタントの定石
– 小休止のすすめ 運を呼び込む「人生の休み方」の極意 (SB新書)
– キングダム 53 (ヤングジャンプコミックス)
– 日本の変革「東洋史観」
– その問題、数理モデルが解決します
– 徹底研究!! GAFA (洋泉社MOOK)
– 人生には好きなことしかやる時間がない
– SBIグループ急成長の秘密 2019年 1月号 [雑誌] 経済界 別冊
– サルたちの狂宴 (上) シリコンバレー修業篇 (早川書房)
– MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ
– この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた
– ([あ]3-1)さらば、メルセデス (ポプラ文庫)
– 利己的な遺伝子 40周年記念版
– わがセブン秘録
– 専横のカリスマ 渡邉恒雄
– The Economist 世界統計年鑑2019
– THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

 

ここに加えて、今年、定期購読しているのが、

    • プレジデントファミリー
    • 日経サイエンス
    • ニュートン
    • Forbes
    • バーバードビジネスレビュー
    • 月刊事業構想

と、いった感じでした。

※プレジデントファミリーは、妻も子もいないですが、先んじてリテラシーを上げておこうと思い定期購読して読んでいます。もう何年も購読し続けてます。
※日経サイエンスとニュートンはとにかく面白いです。ここで次買う本のヒントを得たりします。おススメです。

 

 

選書(5冊)と軽く感想

 

1冊目『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則

    • 著者:レイ・ダリオ
    • 出版社:日本経済新聞出版社 (2019/3/20)

レイ・ダリオ氏の世界で100万部以上売れているらしい書籍の日本語訳です。

恥ずかしながら私は、伝説の投資家レイ・ダリオのことをほとんど知りませんでしたが、
興味を持ったのは、2019年の年明け、ある著名な起業家の方と食事をしていた時のことでした。

その方は、独自の哲学と緻密な論理で自らの仮説の立証に邁進しており、その取組が非常に痛快で、傍から見ていても直接会話していても多くの示唆がある方なのですが、私がこんな質問をしました。

「そもそもアイデンティティなんてものはこの世に存在しない。という話は一度置いておいたとして、アイデンティティというものが仮にあるとすると、アイデンティティが根本的に崩壊するとしたら、誰に何を言われた時ですか?」

と質問した所、

「う・・・・ん、レイ・ダリオに全否定されたら相当考え直すかもしれないですね。」
と答えていました。

へぇ〜そこなのかぁ〜 と思い、興味を持って手に取ったのが本書でした。

個人的には非常に相性の良い書籍で、経営者として学びも多々あったのですが、正直、読む人・読むタイミングを選ぶ書籍でもあります。

口に合うかは別として、読み応えはバッチリです。

読み応えについてもう少し補足をすると、
自分自身の癖や特徴を踏まえた上で、自分の仕事のパフォーマンスの安定化は図りたいが、枠にはめて固定化することで拡張性がなくなったり保守的になる感じは好みではない。

そういう方にとってお薦めです。

あくまでも『ルール』ではなく『原則』をベースにして型を磨いていくことを前提にしているので、決してネガティブな固定化ではなく、可塑性を有したままパフォーマンスを安定化させるイメージだと個人的には解釈しました。

他方、
まどろっこしいんだよそんなものは。
目の前のことを好きな時に好きなようにやるのが自分にあってるんだよ。
そもそも、過去の成功体験や失敗体験の学びは全て今の自分に内包された上で、いまの自分があるんだからいちいち原則なんてものに意識的に目を向ける必要はない。

という信念の方には不要でしょう。

(価格が高いのでご注意ください。2.3人で共同購入して一旦回し読みしてみても良いかもしれませんね。)

 

2冊目『西洋医が教える、本当は速効で治る漢方 (SB新書)

    • 著者:井齋 偉矢
    • 出版社:SBクリエイティブ (2014/5/15)

経営をしていると、様々なプロジェクトを推進している上での偶然性に頭を悩ますことが多々あります。(まぁ経営に限らず人生そのものが該当する話ですが)

どこまでこの摩擦を織り込んで計画しても、計画の摩擦は発生します。

むしろその摩擦への対処が醍醐味と化したとき、迫力のあるビジネスマンへと変貌を遂げるのだと個人的には思っているのですが、その偶然性や計画の摩擦について考察をしたいと思う時、最初はプロジェクトマネジメント関連、その後、迷路に迷っていくと、「複雑系」「カオス理論」「ガイア仮説」「東洋思考」「循環思考」等といったキーワード群に隣接していくわけです。

西洋的なロジックの力強さの裏側にある、虚弱性は、別に今に限った話ではなく、昔から脈々と言われていたわけですが、
超学際社会とでも言うべき現代において、西洋的ロジックへの再検討が再び熱を帯び、東洋的なアプローチとでも言うべき全体感的思考に脚光が浴びせられている現在のトレンドはとても自然なことなのかなぁと思っています。

なんだか、ずいぶん、面倒な表現で遠回りをしてしまいましたが、
そんな中、東洋的なアプローチの具体的なエピソードが、ビジネスや思想論の外に転がっていないかと探している時にたまたまみつけたのがこの本でした。

個人的には、とっても知的興奮のある著書でした。

私は言わずもがな医療・薬剤の門外漢なので、著書である井齋先生の業界内での立ち位置などは全く存じ上げていないのですが、日本人の中に緩く流れている「漢方は遅効性である」とか「漢方って東洋医学でしょ」とか「漢方ってエビデンスないでしょ」という、私自身もすっかり思い込んでいた概念を綺麗に壊してくれるものでした。

この漢方においても、前述したように、西洋的アプローチの限界を超えて、東洋的なアプローチの価値が再検証されているということで、私は勝手に、共通性を見出して、知的興奮を得ていたというわけです。

さて、ここまで書いていて思いましたが、
あえて皆様におすすめするほどのものなのかどうか・・・・。

まぁ私の実体験として楽しかったのは紛れもなく事実なので、せっかくなので、ご紹介しておくとします。

 

3冊目『こころと脳の対話

    • 著者:河合 隼雄 , 茂木 健一郎
    • 出版社:新潮社 (2011/6/26)

先日お亡くなりになった、日本を代表する心理学者の1人河合 隼雄先生と、脳科学者で有名な茂木健一郎先生との対談本です。

対談本だからといって侮るなかれ。
(というか、対談本って一般人には読みやすいですよね?僕は昔から好きです)
とっても知的高揚感のある一冊です。

もともと箱庭療法を日本に初めてもってきたのが河合先生だそうなのですが、西洋の学者からは、箱庭というアプローチの価値が低く見積もられていたものを、河合先生が覆したエピソードしかり。

または、「夢」と深層心理に対しての河合先生の解釈は一読の価値があります。

例えば、
青い服を着た6歳の少女が夢に出てきたとします。

我々はそもそもその夢自体もほとんど忘れるし、あまりにも自分の実生活とかけ離れた登場人物からは何も感じえないのですが河合先生いわくこのケースでは「6」という数字に注目して、頭の片隅に入れておくことの意味について話をしています。

脳科学者の茂木健一郎先生が、心理学者である河合先生の学問的アプローチや心理学的な物事の解釈に、それぞれが絶妙に近接している領域ではあるものの、学問的には異分野だからこその多くの示唆を得ているのが、会話のやりとりからも分かり、そんな知的興奮を覚えている茂木先生を見ているだけでもこちらも楽しくなるような一冊です。

非常に読みやすいので気楽にKindleで購入してみても良いと思います。

この書籍きっかけで、
やっぱり、心理学もう少し勉強してみようかなぁ〜と思いはじめる人も多いことでしょう。

 

4冊目『幸福の計算式

    • 著者:ニック・ポータヴィー
    • 出版社:CCCメディアハウス (2012/2/1)

私なりにこの書籍を一言でいうと「『ヤバイ経済学』の幸福版」という感じでしょうか。

そもそも、出世や成功のシンプルなレール(ルール?)が崩壊したカオスな現在において、多くの人が「幸福とはなにか?」という根本的な原点について考えるのは歴史の常だそうです。

したがって、昨今は、恐らく「幸福ブーム」とでも呼ぶべき現象があるように思います。

Googleの検索クエリ数や、amazonで「幸福」という検索ワードで検索した際にヒットする書籍数など(私は面倒なのでだしませんが)恐らく、近年増加していることでしょう。(違ったらすみません・・・)

さて、この書籍はそんな幸福について、極めて耳障りの悪い話が列挙されています。

例えば、
人は、奥さんとの死別よりも、長時間通勤の方が幸福度を下げる
人は、奥さんとの死別よりも、失業の辛さの方が癒えにくい。
人は、想定している以上に、幸福にも不幸にも早く順応するようになっている。
等々が、論理的に展開される類の話です。

この論理展開が楽しいかどうかは別として、
「ほぉ、そういう考え方があるのね」という感覚を脳に味あわせてあげることができるでしょう。

こんなことを書いてしまって著者に対して失礼ではないかが気になりますが、
個人的には、1章+あとがき+Webでの書評2つくらい の3点セットで一度目を通して、更に知りたい場合は、読み込んでみると良いのではないかと思います。

真面目に読むとかなり時間を投下することになる書籍だと思うので、そこは注意です。

幸福について、ふわっとした話ではどうもしっくり来ないのでもう少しロジカルに考察をしてみたい人にとって新たな示唆があるのではないでしょうか。

 

5冊目『サイコパス

    • 著者:中野 信子
    • 出版社:文藝春秋 (2016/11/18)

昨年末からこの手の書籍は固め読みしていたのですが、
直球のタイトルである「サイコパス」は事例と仮説が豊富にもかかわらず、一般的読者である我々でも読みやすい仕様になっている書籍だと思いました。

当社は、東京ヴェルディのスポンサーをやっており、
私は、ホームの試合があるときは、味の素スタジアムまで車で向かうのですが、この『サイコパス』という著書は、AmazonAudibleで購入し、一文字も読むことなく、全て耳で聞ききました。

この著書を音声で聞いていると、まるで猟奇的な犯人が繰り広げる知的な物語を聞いているようでちょっとしたサスペンスを見たあとのような感覚になりました。

取り上げられている事例は、このブログで挙げるには中々似つかわしくないような猟奇的なものばかりだったのですが、
著書の中の一節にあって面白いなぁと思ったのが、サイコパスの特徴として「脈の機能不全」という見方(仮説?)があるそうです。

通常、我々は、幼い頃から、なにか危険な目に会ったり、怖い目にあったりする時に、心臓がドキドキして、脈が上がる。

それによって、「危機察知」する。または感動的なシーンでも、心がドキドキしたりすることで、これが「感動なんだ」ということを学んだりするのだそうです。

ところが、サイコパスは、ここで心臓がドキドキしない。つまり、脈が早くならない。
その結果、「危険」だとも思わないし「感動的」だとも思わない。というか、思えない。
つまり、脈の機能不全から生まれているパターンもあるのではないか?という仮説だそうです。

「ほぉ。サイコパスを脈から捉えたことはなかった。それは面白い」と車中で思ったのがとても鮮明に記憶に残っています。

ちなみに、車中でAmazonAudibleを効くと、輪読のようになって複数人で、著書から得たエッセンスを同時に学べるし、一緒に学んだことが強い体験となって記憶にも定着しやすいので、その読書法としてもおすすめです。
(※おすすめというか、まぁたまにはそういう読み方・聴き方も新鮮ですよ。くらいの温度感ですかね。)

この書籍は誰にお薦めなのかと言われるととても悩ましいところです。

なんせこの書籍を読んでもきっと今日や明日は何も変わらないでしょうから、忙しい人にお薦めし難いところです…。

強いて言えば、今日や明日は何も変わらなくても全然良いけど、人の深い部分を新鮮な角度から学んでみたいなぁ〜というタイプの方にオススメでしょうかね。

お薦め対象というよりも、むしろ読む上での注意点を2つほど。

1点目
恐らく読了後は少し疲れが残るので、日曜の夕方以降は避けた方が良いかと。
土曜の朝とかに爽やかな気持ちで読み始めると良いかと思います。

2点目
この類の書籍を読み、仮にはまってしまう場合、しばらくの間、自分が苦手なタイプの同僚や上司をすぐに覚えたての用語で分類したくなるのですが、だいたい中途半端な分類で終わるので素人の誤用は注意かと思います。多少活動的な人を見るとすぐADHDと言ってしまうような感じとでも言いましょうか。(自戒の念を込めて…)

 

 

最後に

 

先日、当社のある管理職のメンバーと、会社のLounge(社内にあるカフェスペース)でばったり会って会話していたら、彼は昨年50冊程読んだとのことでした。

 

別に年間何冊読もうが冊数と仕事のパフォーマンスとは全く関係ないというのが僕の持論ですが、50冊はなかなか読んでいる方であり、その知的態度そのものには好感が持てました。

 

彼自身もそれなりにインプットはしている自覚があり、同部署のメンバーにも適宜書籍を薦めるようにしているとのことでした。

 

ただ、彼の悩みは、読んだものの活かし方が不十分という漠然とした自覚でした。

 

充分活かせていると思う!などと言い切る人などほとんどいるわけないので何も悲観する必要はないと思うのですが、

せっかくなら彼が漠然としている部分の正体を暴き出してみようと思い、いくつか質問をしてみました。

実際に、彼が読んだ書籍で印象に残っているものを挙げてもらい、その中で僕も読んでいたものについて内容を確認したところ、恐ろしいほど咀嚼できていませんでした。正確には実質ほぼ覚えていませんでした。(そりゃ活かしきれていない自覚もありますね。)

 

そればかりか、

更に聞いてみると、彼は真面目に頭から本を読んでるので時間は湯水の如く流れ出ているものの、基盤となる咀嚼力情報保存力も弱い。

 

ひいては、それが伝達力の弱さにつながり、人に薦めても、後から確認すると実はちゃんと読んでほしい人に全然読んでももらえていなかったそうです。それが最近になって分かって軽くショックを受けている状態でした。

私はそのメンバーに即席で3つアドバイスしました。

 

① 情報ログの残し方を型化するべき。
* 『独学の技法』でも読んでみると良いのでは?
* あとは『0秒思考』からもう一度情報処理基盤を固めると良いのでは?
* 僕はやってないけど。

 

②自分で本屋なんか行って無闇に書籍を探すのをやめて全て人からの推薦をうけて読むようにすると良いのでは?
* 書籍を選ぶコストは読書好きの人にアウトソースすると良い。
* 自分も推薦されたというストーリーそのものが別の人に推薦する際の訴求力をあげることに繋げる。

 

③ 人は憧れがある対象、または、自分と同類と思っている人からのおススメ以外、おススメ本をまじめに読むことは無い。むしろストレスでしか無いという仮説に基づいてみれば?
* 人に読んでもらえないのには理由がある。
* 逆に人が読んでくれるのには理由がある。
* いちいちショックなんか受けずに冷静に理解した方が良い。
と、いう3つのアドバイスでした。

 

こういう話しを聞く度に、僕の想像を越えてもったいないことをしている人は結構多そうだなぁ〜と思うわけですが、その分伸び代がまだまだ多いとも言えます。

 

そもそも僕のこの3つのアドバイスは本当に彼に実行されるのか否か…笑
彼には意地悪にも最後に「まぁ、やれないだろうけどねw」などと付け加えて別れました。

 

余談ですが、
これで彼が僕のアドバイスを実行していなくても僕は全くショックでもなければ彼に悪い印象を持つこともありません。

 

むしろそんな簡単にやれないのが人間なので「おぉ〜人間だなぁ〜」と思うだけです。

 

正確には、内心「あ、僕は憧れられてはいないんだな。」と理解し、小さく湧き出てきそうな悲しみを理性で除去しながら、『小さな習慣』または、『だれもわかってくれない』を彼の家に5冊ずつくらい送ってあげようと思います。

 

次回は、当社が独自開発した、書籍購入と貸し出し管理システム通称『Speee Library』について書いてみようと思います。

当社の書籍貸し出し管理システムに、読書ログと、推薦のシステムまで備わっている中々の優れものです。

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株式会社Speee 代表取締役
大塚 英樹