読書ログ:2020年1月~6月【前編】

2020.09.04 読書ログ
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はじめに
 
前回は、2019年7月~12月までの読書ログをまとめました。(読書ログ:2019年7月~12月
今回は、2020年の前半部分にあたる1~6月末までの読書ログ(正確には購入リスト)を書いてみました。

気がつけば半年前の読書ログ以降の投稿であり、しかも、連続して読書ログシリーズということになってしまいましたが、
「上場準備等でバタバタしてまして・・・」ということにさせてください。
 
そういえば、
上場準備という話で言うと、東証から承認をいただいた後に行なう、機関投資家向けのロードショーで何名かの投資家の方に「読書ブログ見たけど何かオススメ書籍ないですか?」や「リストの中に“☓☓☓”があったのが気になったんですけど、何であんなジャンルまで読んでいるんですか?」等の声をかけていただき、なんだかとても嬉しかったです。

他のシーンでも、初対面の方と対話させていただく上でのきっかけになることも多く、ただ自分のAmazonの購入履歴の一覧を貼っているようなものなのですが、非常に重宝しております。

さて、本題に入る前に、
タイトルにもある通り、今回は、2020年1−6月の読書ログを【前編】と【後編】に分けることになりました。
深い意味はなく、気にせず書いていたら文字数が1万文字を超えてしまったので、分けようかなとなっただけです。

読みやすいようでしたら、次回も同様にしますし、特に変わらないようならばその時の文量に合わせようかと思います。

前編にあたる本投稿は、5冊紹介のうち、2冊を紹介させていただきます。

 
では、本題に入りましょう。
 
 

2020年上半期書籍一覧

合計181冊

(スマートフォンだと一見分かりづらいのですが今回もスクロール表示になっています)

– 極上の死生観 60歳からの「生きるヒント」 (NHK出版新書) / 齋藤 孝
– 無思想の発見 (ちくま新書) / 養老 孟司
– 読書は格闘技 (集英社) / 瀧本 哲史
– 君に友だちはいらない / 瀧本 哲史
– 武器としての交渉思考 (星海社新書) / 瀧本 哲史
– データレバレッジ経営 デジタルトランスフォーメーションの現実解 / ベイカレント・コンサルティング
– IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ / 室脇 慶彦
– 実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポート (PHP新書) / 渡部 昇一
– 好きな人と「だけ」生きていく / 永松 茂久
– 人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学 / ハイディ・グラント, 児島修
– 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド / 八木 仁平
– 人は話し方が9割 / 永松 茂久
– 結局、すべてを手に入れる「すぐやる!」ノート / 藤由 達藏
– 結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる / 藤由 達藏
– 世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行 (ワニの本) / 藤山 純二郎
– ミシュラン 三つ星と世界戦略(新潮選書) / 国末 憲人
– キングダム 58 (ヤングジャンプコミックス) / 原 泰久
– 歳を取るのも悪くない (中公新書ラクレ) / 養老 孟司, 小島 慶子
– 中高年がキレる理由 (平凡社新書806) / 榎本 博明
– 薄っぺらいのに自信満々な人 (日本経済新聞出版) / 榎本 博明
– 旅する建築家 隈研吾の魅力 / 田實 碧
– 「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講 / ステファン・アインホルン, 池上 明子
– 自分探しと楽しさについて (集英社新書) / 森 博嗣
– 面白いとは何か? 面白く生きるには? (ワニブックスPLUS新書) / 森 博嗣
– 「自分」の壁(新潮新書) / 養老 孟司
– 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す (PHP新書) / 養老 孟司
– 高いワイン――知っておくと一目置かれる 教養としての一流ワイン / 渡辺 順子
– 理想のパートナーを見つけるためにしておきたい17のこと (だいわ文庫) / 本田 健
– 読まない力 (PHP新書) / 養老 孟司
– 養老孟司の人生論 / 養老 孟司
– 遺言。(新潮新書) / 養老 孟司
– 起業するより会社は買いなさい サラリーマン・中小企業のためのミニM&Aのススメ (講談社+α新書) / 高橋 聡
– 女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書) / 橘 玲
– 結婚生活を成功させる七つの原則 / ジョン・M・ゴットマン
– ビジネスエリートになるための 教養としての投資 / 奥野 一成
– 日本型リア充の研究 / 古谷 経衡
– 在宅HACKS!―自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方 / 小山 龍介
– 考える雑学 (だいわ文庫) / 曽根 翔太
– 伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本 (王様文庫) / 西沢 泰生
– 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 (NewsPicksパブリッシング) / 近内 悠太
– 今夜使えるワインの小ネタ 知ればおいしい! / 葉山 考太郎
– 世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン / 渡辺 順子
– 芸能界のグルメ王が世界に薦める! 東京 最強の100皿 (文春e-book) / 渡部 建
– アンジャッシュ渡部の 大人のための「いい店」選び方の極意 (SB新書) / 渡部 建
– コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える (文春e-book) / 冨山 和彦
– 生涯現役の知的生活術 (扶桑社BOOKS) / 渡部 昇一, 千 玄室, 東城 百合子, 三浦 朱門
– 月刊WiLL (ウィル)2017年7月号増刊 歴史通 追悼「知の巨人」渡部昇一 まるごと一冊 永久保存版
– 人類なら知っておきたい 地球の雑学 (中経の文庫) / 雑学総研
– Black Box (文春e-book) / 伊藤 詩織
– 突然、僕は殺人犯にされた / スマイリーキクチ
– ジャパネットの経営 東大卒2代目の僕がカリスマ社長の後を継ぎ大事にしてきたこと / 髙田 旭人
– 邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき― / 伊藤 祐靖
– 『鈴木敏文の経営言行録』すべての経営者に“気づき”と“感動”を与える / 鈴木 敏文
– [新装版]貞観政要 (上に立つ者の心得) / 谷沢 永一・渡部 昇一
– 女帝 小池百合子 (文春e-book) / 石井 妙子
– 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! / 山崎元, 大橋弘祐
– 魂は、あるか?~「死ぬこと」についての考察~ (扶桑社BOOKS新書) / 渡部 昇一
– 日本人ならこう考える 日本と世界の文明放談 / 養老 孟司, 渡部 昇一
– 還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方 (講談社現代新書) / 出口 治明
– 人間 この未知なるもの (知的生きかた文庫) / アレキシス カレル
– 明朗であれ 父、渡部昇一が遺した教え / 渡部 玄一
– 名著で読む世界史 (扶桑社BOOKS) / 渡部 昇一
– 音楽のある知的生活 (PHPエル新書) / 渡部 昇一, 渡部 玄一
– 知的余生の方法(新潮新書) / 渡部 昇一
– 知的生活の方法 (講談社現代新書) / 渡部 昇一
– いちばんかっこいい筋肉のつけ方 やりすぎない筋トレ 食べていい時間は1日8時間 / けーすけ
– 強運 ピンチをチャンスに変える実践法 / 元谷 芙美子
– 40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫) / 本田 健
– コミュニティをつくって、自由に生きるという提案 (きずな出版) / マツダ ミヒロ
– 後悔せずにからっぽで死ね / トッド ヘンリー, 上原 裕美子
– ブスのマーケティング戦略 / 税理士・田村 麻美
– かつてないほどハードルが低い マンガでわかる皮膚科学 / 吉木 竜太郎
– 漫画でわかった!日本はこれからどうするべきか? (かや書房) / 高橋 洋一
– 「週刊文春」編集長の仕事術 / 新谷 学
– 寝てもとれない疲れをとる本 / 中根 一
– ポスト・コロナ「新しい世界」の教科書 / 髙橋 洋一, 渡邉 哲也
– 1人デベロッパーの勝ちパターンに学べ! 弁護士が実践する不動産投資最強戦略 / 堀 鉄平
– 臆病者のための裁判入門 / 橘 玲
– 媚びない人生 / ジョン・キム
– 真夜中の幸福論 / ジョン・キム
– 孫正義 事業家の精神 / 井上篤夫
– 孫正義の参謀―ソフトバンク社長室長3000日 / 嶋 聡
– タバタ式トレーニング (SPA!BOOKS) / 田畑 泉
– 医者が教えるサウナの教科書――ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか? / 加藤 容崇
– マインドセット:「やればできる!」の研究 / キャロル・S・ドゥエック, 今西 康子
– 善の研究 ─まんがで読破─ / Teamバンミカス, 西田幾多郎
– 職業としての学問・政治 ─まんがで読破─ / マックス・ウェーバー, バラエティ・アートワークス
– 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) / バイヤール,ピエール
– 積読こそが完全な読書術である / 永田 希
– シャーロック・ホームズ 緋色の研究 ─まんがで読破─ / コナン・ドイル, Team バンミカス
– 日本国憲法 ─まんがで読破─ / バラエティ・アートワークス
– 六韜 / 太公望, 青木健生, 山本幸男, MICHECOMPANY合同会社
– 三略 / 太公望, 堀江一郎, 十常アキ
– NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記 / 小林 一彦
– ナポレオン言行録 ─まんがで読破─ / バラエティ・アートワークス
– ソクラテスの弁明 ─まんがで読破─ / プラトン, バラエティ・アートワークス
– 人間的な、あまりに人間的な ─まんがで読破─ / ニーチェ, バラエティ・アートワークス
– 幸福論 ─まんがで読破─ / アラン, バラエティ・アートワークス
– 恋愛と贅沢と資本主義 / ゾンバルト, Teamバンミカス, 名波優太
– プラグマティズム / ジェームズ, 岩下博美
– 精神分析入門・夢判断 ─まんがで読破─ / フロイト, バラエティ・アートワークス
– レシピを見ないで作れるようになりましょう。 / 有元 葉子
– 最後の恋愛論 (角川文庫) / 柴門 ふみ, 秋元 康
– 男の気持ちがわからない君へ (講談社+α文庫) / 秋元康
– さよならにもルールがある (角川文庫) / 秋元 康, 柴門 ふみ
– ファウスト ─まんがで読破─ / ゲーテ, バラエティ・アートワークス
– 経済は「競争」では繁栄しない / ポール J ザック, 柴田 裕之
– 夫のトリセツ (講談社+α新書) / 黒川 伊保子
– ゲーテとの対話(完全版) / ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ, エッカーマン, 上妻純一郎, 亀尾英四郎
– 自殺について / ショーペンハウアー, 伊佐義勇
– 妻のトリセツ (講談社+α新書) / 黒川 伊保子
– ゲーテとの対話 ─まんがで読破─ / エッカーマン, バラエティ・アートワークス
– コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画 (文春e-book) / 冨山 和彦
– 時間に支配されない人生 / ジョン・キム
– 「ミライの兆し」の見つけ方 / 御立 尚資
– コーヒーは楽しい! / チュング‐レング トラン セバスチャン・ラシヌー
– コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) / 旦部 幸博
– 自己信頼[新訳] / ラルフ・ウォルドー・エマソン
– 徹底的に数字で考える。 / 深沢真太郎
– 起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡 (文春e-book) / 児玉 博
– 【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット ①室町・戦国時代 / 上念 司
– 【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット ②安土桃山時代 / 上念 司
– 【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット ③江戸時代 / 上念 司
– 【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット ④明治時代 / 上念 司
– 【数量限定】経済で読み解く日本史 文庫版5巻セット ⑤大正・昭和時代 / 上念 司
– 経済で読み解く日本史 江戸時代 / 上念司
– キングダム 56 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) / 原 泰久
– ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法 (SB新書) / 堀江 貴文, 小山 宙哉
– バキ道 5 (少年チャンピオン・コミックス) / 板垣 恵介
– わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ) / 渡邉 恒雄
– インフルエンザ なぜ毎年流行するのか (ベスト新書) / 岩田健太郎
– 感染症の世界史 (角川ソフィア文庫) / 石 弘之
– ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史 / サンドラ・ヘンペル
– 日本企業の勝算―人材確保×生産性×企業成長 / デービッド・アトキンソン
– キングダム 57 (ヤングジャンプコミックス) / 原 泰久
– 死はこわくない (文春文庫) / 立花 隆
– 元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法 / ジャック・シェーファー, マーヴィン・カーリンズ, 栗木さつき
– ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス)―GAFA時代の人生戦略 / スコット・ギャロウェイ, 渡会 圭子
– 自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する / 細谷 功
– 知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと (文春新書) / 立花 隆
– 潜入ルポ amazon帝国 / 横田 増生
– 声に出して読みたい日本語 / 斎藤 孝
– ブリッツスケーリング / リード・ホフマン,クリス・イェ, ビル・ゲイツ
– ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21) / 斎藤 環
– 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 (角川文庫) / 斎藤 環
– 世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方 / 大塚 篤司
– 遅いインターネット (NewsPicks Book) / 宇野常寛
– How Finance Works ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座 / ミヒル・A・デサイ, 斎藤 聖美
– 強者の流儀 / 朝倉 未来
– 私たちの人生の目的は終わりなき成長である / 千田琢哉
– アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと / 尾原 和啓
– 無形資産が経済を支配する: 資本のない資本主義の正体 / Haskel,Jonathan
– われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
– ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語 / 立川 談慶
– はじめての構造主義 (講談社現代新書) / 橋爪 大三郎
– カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略 / 鈴木 貴博
– ブラックストーン / デビッド・キャリー ジョン・E・モリス
– 三体 / 劉 慈欣
– D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 (NewsPicksパブリッシング) / 佐々木 康裕
– 座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書) / 出口 治明
– 貞観政要 (ちくま学芸文庫) / 呉 兢, 守屋 洋
– 取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき / ラム チャラン;デニス ケアリー;マイケル ユシーム, 川添 節子
– 弁護士が実践する 不動産投資の法的知識・戦略とリスクマネジメント / 堀 鉄平
– 役員報酬・指名戦略 (日本経済新聞出版) / 村中 靖, 淺井 優
– 内向型人間のための人生戦略大全 / シルビア・レーケン, 岡本 朋子
– MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論 (角川新書) / 島倉 原
– サバイバル登山入門 / 服部文祥
– 明るい暗箱 (クラシックカメラ選書) / 荒川 龍彦
– 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) / 橘 玲
– 決定版 これがガバナンス経営だ!―ストーリーで学ぶ企業統治のリアル / 冨山 和彦, 澤 陽男
– ESG経営を強くする コーポレートガバナンスの実践 / 松田 千恵子
– ZUCCA×ZUCA(2) (モーニングコミックス) / はるな 檸檬
– ヅカメン! / 宮津大蔵
– ZUCCA×ZUCA(1) (モーニングコミックス) / はるな 檸檬
– 科学者が解く「老人」のウソ / 武田邦彦
– タカラヅカ流日本史 / 中本 千晶, 牧 彩子
– 日本一売り上げるキャバ嬢の 億稼ぐ技術【電子特典付】 / 小川 えり
– タカラヅカの謎 300万人を魅了する歌劇団の真実 (朝日新書) / 森下 信雄
– ホリエモンの宇宙論 / 堀江貴文
– 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 / 津川 友介
– 人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか? / 本田 直之, 松尾 大

 
 
 
選書と軽く感想

前述の通り、前編では、5冊のうち2冊だけを簡単に。
 
 
1冊目:『鈴木敏文の経営言行録』すべての経営者に“気づき”と“感動”を与える

  • 著者 :鈴木 敏文
  • 出版社:日本経営合理化協会出版局 (2019/12/31)

言わずと知れた名経営者セブン&アイグループ元総帥の鈴木敏文さんの言行録です。

私は「好きな経営者は誰か」と問われれば、まず最初に「セブン&アイグループの鈴木さんです」と答えています。そして、その後に数名のお名前を挙げさせていただいてます。

私が知る限り鈴木さんは、

  • データ経営の走りの経営者
  • 消費に心理学を適用した走りの経営者
  • 新産業を創りあげた経営者
  • 世界中の小売業の中でもっとも多くのイノベーションを生み出した経営者(不断のイノベーション)

みたいな方だと認識をしており、そのどれもが、子供の時に初めて鈴木さんに関する書籍を読んだ私の心を奪うものでした。
(確か雑誌で最初読んだような。『PRESIDENT』だったような。。。)

その余韻がどういうわけか歳を重ねても強く残っており、未だに、第一想起する経営者が鈴木さんなのです。
 

さて、本書について簡単に触れていきます。

まずは、3冊が1セットになっています。
その3冊1セットのお値段がなんと14,850円します。

「お言葉ですが、、、、どういうつもりなんですか??」

と言いたくなる感じではあります。

ただ、出版社の日本経営合理化協会出版局さんは、他にも偉大な方はこのパッケージにされているようです。
まぁ、たしかに、偉大な方は、1冊にまとめるだけでは収まらないですよね。
そういう意味においては、3冊に分けることになってしまうのも、むしろ鈴木さんへの敬意を表したものだとするならば私は納得できます。
(ちなみにKindleもないです・・)

3冊1セットの内訳としては、
1冊目は『経営姿勢』、2冊目は『マネジメント』、3冊目は『仮説と検証の仕事術』という形で分かれています。

正直、鈴木さんにまつわる過去の著書やご本人へのインタビュー記事等で見聞きしたことがある内容ばかりではあるのですが、分散していたその言葉・行動歴が、再編集されているという話ですね。
見開き2ページで、右ページに『鈴木語録』、左ページに『鈴木さんの実体験に基づく解説』というシンプルな構成になっています。

  • 立地の良い場所を早くとってしまった方が有利だというのは、まったくのウソ。
  • 仮説を立てるとはストーリーを考えること。
  • POSシステムは「明日のお客様」のデータは出してくれない。
  • 仮説は勉強からは生まれない。
  • 「やるべき価値がある」と思ったことは「既存の論理」では否定できない。
  • 人は自分で答えを出せないことに反対する。
  • 北京のセブンイレブンはなぜ手書き伝票から始めたのか。
  • 「いつまでに何店舗で達成する」といった目標は設定しない。
  • 今のお客様は「迷っている」のではなく「確認したい」という意識が強い。
  • 社員から引き出した知恵の集積が他社との業績の差となって現れる。
  • 顧客の満足度とコストとの調和点をギリギリまで追求する。
  • 辻褄の合いすぎる社内情報は逆にあやしい。
  • みたいなキーワードに興味がある方は読まれてみると良いかもしれません。
    鈴木さんの実体験に基づく解説を読むことができます。
     

    読了後、個人的に思ったことを大きく3つだけ並べてみます。
     

    1. 鈴木さんは難しい言葉を使わない
    ・改めてまとめて鈴木さんの言行録を見ると、終始一貫、横文字や難しい用語が出てこない。
    ・ご自身で物事の定義をじっくり考えられる方なのだろうなぁと。
    ・鈴木さんの部下は、薄い論理で、何か進言・提言なんてしようものなら、すぐにその薄さがバレてしまい、逃してもらえなかっただろうなぁ。

    2. 鈴木さん自身が学びになったというシーンによく出てくる人の年齢やキャリアは意外にもバラバラ
    ・例えば、フランフランの高島さんや、東大名誉教授 月尾先生、佐藤可士和さん等々。
    ・マクロデータとミクロデータと心理学を軸に自分の頭で考えながら、他人の発言に対してフラットに見る目・耳をお持ちなのだなぁという印象。
    ・と同時に、自身の高齢化による解釈力の低下や、過去の成功バイアスによる思考の硬直化によるリスクも深く理解をされていたのではないだろうか?

    3. 鈴木さんの自前のデータを使った分析から仮説を紡ぎ出せる力が面白い(私が勝手に思う鈴木さんの真骨頂)
    ・商圏(エリア)別の消費者特性を分析する特命のチームによって、商圏毎の特性は明確にあり、またそれは時系列を経て強くなっているというデータが出てきた。
    ・その中で「家飲み」「東京に通勤する女性の多さ」等にフィットするサービス開発に着手するに至る。
    ・個人的に好きなのは、むしろその先にある。
    ・鈴木さんは、そのデータを基に「社会が成熟化すると、市場のニーズはローカライズされる」という大きな仮説の紡ぎ出しにまで到達する。
    ・これはあくまでも私の妄想だが、このレベルの仮説が紡ぎ出されると、この仮説を下敷きにするだけで、周辺・類似の問題を解く速度が飛躍的に増したのだろうなぁというのが容易に推測できる。
    ・この、データから大きな仮説(定義に曖昧さのない日本語)にまで昇華させる力が私は好きなのだろうなぁと再確認。
     

    キリがないので一旦ここまでにしておきます。

    言わずもがな、勝負している産業やビジネスモデルによって、経営者の言葉というのは千差万別です。
    ゆえに、読者が置かれている立場によっては、逆にミスリードしている経営者語録もたくさんあるように思うのですが、どういうわけか鈴木さんの言葉はいつ読んでも古さを感じないどころか、思考が発展しやすいのです。

    不思議です。
     
     

    2冊目:起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡

    • 著者 :児玉 博
    • 出版社:文藝春秋 (2020/4/10)

    これは、久しぶりに読み応えを感じた起業家伝記でした。
    個人的にここ数年の起業家伝記の中でも、非常におもしろい作品だと感じました。
    私の世代よりも上の年齢の人は登場人物や時代背景がわかるので、おそらくより面白さを感じやすいのだと思います。

    個人的に思う、宇野さんの魅力を敢えて一言で言うならば、経営者としての『凄み』でしょうか。

    起業家としては筆舌に尽くしがたいハードシングスに立ち向かってきているのですが、結果的に『必ず結果を出される』点というか、『質実剛健』というか、とにかく読んでいる途中で度々、
    「おぉ、これは文字にされてる以上にすごいことだぞぉ。」という感覚になります。
    (伝わりますでしょうか??)

    この書籍は、そもそも読む前から大きく2つの興味がありました。

    1つは、著者(児玉さん)の特徴です。
    児玉さんは、孫さんや三木谷さんについても書かれており、私は両方の書籍を読んだことがあります。
    本書同様に取材をベースにした伝記的なものではあるのですが、ジャーナリズムエッセンスが入っているというか、取材対象者への肩入れが少なくフラットにご自身の印象(取材結果)を書籍にまとめているような印象を持っていたので、そんな著者が今回、宇野さんをどのような論調でまとめられたのかという点に強い興味を持っていました。

    2つめは、宇野さんの『その後』です。
    何を起点とした『その後』かというと『GyaO売却』のその後です。
    つまり、USEN→現在のUSEN-NEXT HOLDINGSの宇野さんがどのように最前線に戻られたのかというストーリーに、強い興味を持っていたということです。
    しばらくメディア露出を控えられていたかと思うのですが、以前より格段に情報が少なくなってしまっていたので。

    結果的には、2つの興味のうち、2つ目に不足感が残るものではありました。
    U-NEXT以降のエピソードについて、さすがにもう少し欲しかったなぁと思うところなのですが、
    そこは現在進行系であり、ここで振り返るものではないということなのだろうという解釈をしました。

    それでも余りあるだけの生々しくて貴重なエピソードが豊富にあり、
    私のような現役の経営者や、ベンチャー企業で長く働いている人達は、読み入ってしまうのではないでしょうか。

    せっかくなので、本文の中から具体的にいくつか。

  • 孫さんのご自宅で、孫さんと宇野さんの二人の間で交わしたホワイトボードでの契約書。(孫正義の空手形)
  • 宇野さんにも影響を与えていた、リクルート時代の小笹さん。(現リンクアンドモチベーション会長)
  • イトマン事件をも処理したという敏腕弁護士井上氏がどん底のサイバーエージェントを助ける。(その紹介者は宇野さん)
  • コベナンツ条項を把握しておらず、大赤字決算に。(ここから全てが崩れていく)
  • GyaOに心血を注いでいたときに見たYoutubeモデルの衝撃と傷心。
  • 苦渋のGyaO売却。そんな中従業員から宇野さんにかけられる想定外の言葉とは。
  • 一部の金融機関から浴びせられる罵詈雑言。
  • 300人の社員を個人で引き連れて、USENからカーブアウト。(U-NEXTのスタート)
  • 上場したU-NEXTで、追放されたUSENにTOBを実行。
  • 等々のキーワードに興味がある人がいれば、面白いこと間違いないでしょう。

    余談ではありますが、
    USEN宇野康秀の挑戦!カリスマはいらない。』著者:和田 勉、出版社:日経BP (2006/4/20)

    こちらの書籍も併せて読んでみると更に勉強になるかもしれません。
    『起業家の勇気』が「その後」を示すものであるならば、こちらの書籍は「その前」にあたり、リーマンショック直前までの宇野さんの熱が感じられるものです。
     
     
    最後に

    ということで、
    今回の【前編】は、ここまでになります。
    経営者の書籍が並んでしまいましたね。

    次回の【後編】では残り3冊の紹介と、
    この半年間の書籍リストから見える、自分自身のこの半年間の考察も簡単にしたいと思います。

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    株式会社Speee 代表取締役
    大塚 英樹