読書ログ:2020年7月~12月

2021.03.08 読書ログ
Pocket

はじめに

半年に1度、個人的に購入した書籍を一覧にし、その中から数冊選んで、ご紹介するというシリーズの第9弾になります。

今回は、2020年下半期(7-12月)に購入した書籍を一覧にし、その中から5冊、面白かったものを独断と偏見で選ばさせてもらいました。

2020年下半期は195冊
上半期と足し合わせると、年間376冊購入をしていたようです。

今月は何冊買おう!
何冊読もう!

ということは考えたこともなく、
そういった定量的な目標も立てずに、保有している疑問や興味・関心の赴くままに購入し、書籍の中から欲する情報を摘んでいるという『都合の良い読書生活』を続けています。

なんだかんだそのときの忙しさや他の興味対象との兼ね合いなどがあり、興味の赴くままだと、購入冊数に大きなブレが出そうなものなのですが、半年間で振り返ると大体同じような冊数になっているのですよね。
とっても不思議です。

当ブログ読者の方にとっては、
今回選書した5冊はもちろん、リストの中で興味がある書籍が見つかってくれれば嬉しい限りです。

ということで、本題に移りましょう。

 
 
2020年下半期書籍一覧

合計195冊

(スマートフォンだと一見分かりづらいのですが今回もスクロール表示になっています)

– ドラゴンクエスト ダイの大冒険 DRAGON QUEST―ダイの大冒険― (ジャンプコミックスDIGITAL) 全22巻 / 三条陸, 稲田浩司, 堀井雄二
– ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ! (日本経済新聞出版) / 藤野 英人
– 堀江貴文VS.外食の革命的経営者 / 堀江 貴文
– 虫とゴリラ / 養老 孟司, 山極寿一
– 森メトリィの日々 / 森 博嗣
– 見るだけでわかる!ビジネス書図鑑 これからの教養編 / 荒木 博行
– 日本人はどう住まうべきか? / 養老 孟司, 隈 研吾
– NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 / フローレンス・ウィリアムズ, 栗木 さつき他
– GO OUT特別編集 CAMP GEAR BOOK Vol.2 / 三栄書房
– ニューモデル速報 インポート Vol.27 レンジ・ローバーのすべて / 三栄書房
– 歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史 / トム スタンデージ, 新井 崇嗣
– 戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係 / アナスタシア・マークス・デ・サルセド, 田沢恭子
– 経済で読み解く日本史6 平成時代 / 上念 司
– マリアージュ~神の雫 最終章~ (モーニングコミックス) 全23巻 / オキモト・シュウ, 亜樹 直
– 人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学 / ネフィンジャージョン , コフート, マシュー他
– お金の減らし方 (SB新書) / 森 博嗣
– アンチ整理術 / 森 博嗣
– 世につまらない本はない (朝日文庫) / 養老孟司, 池田清彦他
– ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか / 酒井 大輔
– 都市と瞑想 / 成瀬 雅春
– 瞑想と認知科学の教室 / 苫米地 英人, 成瀬 雅春
– ウイルスと内向の時代 コロナ後の大転換を国家と個人はどう生き残るか / 佐藤 優
– 小説家という職業 (集英社新書) / 森 博嗣
– 世界史を変えた13の病 / ジェニファー・ライト, 鈴木 涼子
– ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち (イースト新書) / 高部 大問
– 頭がいい人のモノの言い方 デキる!と思われる45のフレーズ (きずな出版) / 齋藤 孝
– ディズニーCEOが実践する10の原則 / ロバート アイガー, 関 美和
– すしのサイエンス:おいしさを作り出す理論と技術が見える / 土田 美登世, 髙橋 潤他
– 直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書) / 田坂 広志
– RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる / デイビッド・エプスタイン, 東方 雅美他
– 食べる投資 ~ハーバードが教える世界最高の食事術~ / 満尾 正
– 一生忘れない読書 100分で3回読んで、血肉にする超読書法 / ジョン・キム
– 創業三○○年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか / グロービス経営大学院, 田久保 善彦
– 哲学と宗教全史 / 出口 治明
– ゼロから分かる!図解 歌舞伎入門 / 新居 典子
– 「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ / 弘兼 憲史
– 逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法 / 桜井 博志
– 日本酒に恋して / 千葉麻里絵, 目白花子
– ゼロから分かる!図解日本酒入門 / 山本 洋子
– 日本酒ぴあ / ぴあレジャーMOOKS編集部
– 10種のぶどうでわかるワイン / 石田 博
– ワインの新スタンダード / 石田 博
– サクッとわかる ビジネス教養  地政学 / 奥山真司
– デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか? / 垣内 勇威
– 人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学 / 松本 健太郎
– 仮想空間シフト / 尾原 和啓, 山口 周
– 心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書 / Testosterone, 岡琢哉
– 聖(さとし)-天才・羽生が恐れた男- (ビッグコミックス) 全9巻 / 山本 おさむ
– BARレモン・ハート : 1 (アクションコミックス) / 古谷 三敏
– BARレモン・ハート : 2 (アクションコミックス) / 古谷 三敏
– 将棋界の超新人類 これがチャイルドブランドだ! / 田中 寅彦
– 頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方 (ワニの本) / 赤羽 雄二
– 自己満足ではない「徹底的に聞く」技術 / 赤羽 雄二
– 思考中毒になる! (幻冬舎新書) / 齋藤 孝
– いかなる時代環境でも利益を出す仕組み / 大山 健太郎
– なぜ女は男のように自信をもてないのか / キャティ―・ケイ, クレア・シップマン他
– 情報生命 千夜千冊エディション (角川ソフィア文庫) / 松岡 正剛
– ホルモン力が人生を変える (小学館101新書 23) / 堀江 重郎
– DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール / ビル・パーキンス, 児島 修
– 理系読書――読書効率を最大化する超合理化サイクル / 犬塚 壮志
– 独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 / 読書猿
– 才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法 / 安藤 昭子
– 損する結婚 儲かる離婚(新潮新書) / 藤沢 数希
– 探究型読書 / 編集工学研究所
– 問題解決力を高める「推論」の技術 / 羽田 康祐 k_bird
– 知の編集工学 (朝日文庫) / 松岡 正剛
– どんなときでも稼ぐ社長がやっている経営習慣36 / 小宮一慶
– 入社3年塾―――今、何を知り、どう考え、挑戦するか (三笠書房 電子書籍) / 赤羽 雄二
– 世間とズレちゃうのはしょうがない / 養老 孟司, 伊集院 光
– 夫を捨てたい。 / いくたはな
– テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス / カール・B・フレイ, 村井 章子他
– 江副浩正 / 馬場 マコト, 土屋 洋
– ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 / ジェームズ・クリアー
– テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る / ウイリアム・グラッサー, 柿谷正期
– グラッサー博士の選択理論―幸せな人間関係を築くために / ウイリアム グラッサー, William Glasser他
– 20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑 / 杉浦 泰
– 医者が教える「最高の栄養」 ビタミンDが病気にならない体をつくる / 満尾 正
– 漫画 サピエンス全史 人類の誕生編 / ダヴィッド・ヴァンデルムーレン, ダニエル・カザナヴ他
– 世界最高峰の経営教室 / 広野 彩子
– 誰も教えてくれなかった金持ちになるための濃ゆい理論 (扶桑社BOOKS) / 上念 司
– 免疫力が10割――腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず / 小林 弘幸, 玉谷 卓也
– ソフトバンク「巨額赤字の結末」とメガバンク危機 (講談社+α新書) / 黒川 敦彦
– アフターデジタル2 UXと自由 / 藤井 保文
– 9割捨てて10倍伝わる「要約力」 最短・最速のコミュニケーションで成果は最大化する / 山口 拓朗
– 文章が劇的にウマくなる「接続詞」 (アスカビジネス) / 山口 拓朗
– 脳からみた学習 −新しい学習科学の誕生 / OECD教育研究革新センター, OECD他
– マネジメントへの挑戦 復刻版 / 一倉 定
– シリコンバレー式超ライフハック / デイヴ・アスプリー, 栗原 百代
– 経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ) / 三谷 宏治
– マンガ 経営戦略全史 革新篇 マンガ経営戦略全史 / 三谷 宏治 , 飛高 翔他
– ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ) / 三谷 宏治
– [新版]グロービスMBAファイナンス / グロービス経営大学院
– マジビジプロ 超図解 三谷教授と学ぶ 「拡げる」×「絞る」で明快! 全思考法カタログ / 三谷 宏治
– マンガ ビジネスモデル全史 新世紀篇 / 三谷 宏治
– 戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法―「頭の知性」×「心の知性」×「プロフェッショナル・マインド」を鍛える最強のバイブル / 遠藤 功
– Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち / 株式会社VOYAGE GROUP 監修, 和田卓人
– デジタルテクノロジーと国際政治の力学 (NewsPicksパブリッシング) / 塩野 誠
– 書くことについて (角川新書) / 野口 悠紀雄
– メモ活 / 上阪 徹
– 優れたリーダーは部下を見ていない / 横山 信弘
– 実例で必ず身につく! 一瞬で大切なことを伝える技術 / 三谷 宏治
– LIFE PACKING 2020 未来を生きるためのモノと知恵 (NEXTRAVELER BOOKS) / 高城 剛
– 天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率 / ダニエル・コイル, 清水由貴子
– 戦略完遂力 人と組織を動かす6つの策 / 堀江 庄平
– アファメーション / ルー・タイス, 苫米地英人他
– 圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100 / 勝間 和代
– 心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか? / 内海 聡
– 使える行動分析学: じぶん実験のすすめ (ちくま新書) / 島宗 理
– ビル・ゲイツ、北京に立つ―天才科学者たちの最先端テクノロジー競争 / ロバート ブーデリ, グレゴリー・T. フアン他
– ゼロからわかる「量子論」(物理シリーズ): 物理好きの東大OBが書いた入門書シリーズ (「量子論」研究委員会) / 「量子論」研究委員会
– 部長って何だ! (講談社現代新書) / 丹羽宇一郎
– 門外不出の経営ノート――2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義 / 小山 昇
– アイアンハート (書籍) / 折口 雅博
– 僕が湘南に小さなクリニックを開業し、20年で「101院、年間来院者数230万人」の医療グループに拡大できた理由 / 相川 佳之
– ロッテを創った男 重光武雄論 / 松崎 隆司
– 「バカ」の研究 / セルジュ・シコッティ, イヴ゠アレクサンドル・タルマン他
– 図解 不祥事の社内調査がわかる本 / プロアクト法律事務所, 竹内 朗他
– LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界 / デビッド・A・シンクレア, マシュー・D・ラプラント他
– 進化の意外な順序 / アントニオ・ダマシオ, 高橋洋
– 緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー / ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之
– 丁寧に考える新型コロナ (光文社新書) / 岩田 健太郎
– ポストコロナ期を生きるきみたちへ / 内田樹, 斎藤幸平他
– これからの時代のアイテム集 WEARABLEGEAR(ウェアラブルギア) / Abroader
– リーダーの仮面――「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 / 安藤 広大
– 腸がすべて―世界中で話題! アダムスキー式「最高の腸活」メソッド / フランク・ラポルト=アダムスキー, 森 敦子他
– 最も賢い億万長者〈上〉――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか / グレゴリー・ザッカーマン, 水谷 淳
– スタートアップとテクノロジーの世界地図 / 山本 康正
– 医学の近代史 苦闘の道のりをたどる NHKブックス / 森岡 恭彦
– 脳の中の経済学 (ディスカヴァー携書) / 大竹文雄, 田中沙織他
– 日本の不平等 / 大竹 文雄
– 悪について誰もが知るべき10の事実 / ジュリア・ショウ, 服部由美
– ロバート・モンロー伝―体外離脱の実践研究者 / ロナルド ラッセル, Ronald Russell他
– 天才科学者はこう考える――読むだけで頭がよくなる151の視点 / ジョン・ブロックマン, 夏目 大他
– LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 / 吉森 保
– ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力 / メンタリストDaiGo
– キングダム 59 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) / 原 泰久
– キングダム 60 (ヤングジャンプコミックス) / 原 泰久
– 《新装版》第1巻 経営戦略 (一倉定の社長学) / 一倉 定
– 《新装版》第3巻 販売戦略・市場戦略 (一倉定の社長学) / 一倉 定
– 《新装版》第2巻 経営計画・資金運用 (一倉定の社長学) / 一倉 定
– 会社四季報 2020年4集秋号 [雑誌]
– 逆境を乗り越える 渋沢栄一の言葉 / 桑原 晃弥
– 誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 / 森岡 毅
– バフェットとマンガーによる株主総会実況中継 バークシャー・ハサウェイから投資に必要な知恵のすべてを学んだ (ウィザードブックシリーズ) / ダニエル・ペコー, コーリー・レン

 
 
 
選書と軽く感想

1冊目:聖(さとし)-天才・羽生が恐れた男-全9巻

  • 著者 :山本 おさむ
  • 出版社:小学館 (2000/3/30)

当社の戦略顧問に、中島真さんという方がいます。

真さんとの会話の中で、
『何かおすすめの本ありますか?』と伺ったところ、

『元同僚に教えてもらった漫画なんですが、個人的にはすごく面白かったです。大塚さんに合うかなぁ〜興味持てそうだったら読んでみてください』

という流れで紹介してもらったのが、全9巻のこのコミックでした。

聞いたことのないタイトルだったのですが、
結果的には、1巻目からものすごくハマってしまい一気に読んでしまいました。

伝わるかわかりませんが、例えるならば、『サンクチュアリ』を読んだときのような熱い感覚に近いでしょうか。
『サンクチュアリ』から『暴力』と『政治』を抜いた感じと言いましょうか。
(伝わらないですかね・・・)

命を燃やす感じがそういう感覚を読者に与えるのでしょう。
とにかくどハマりをしてしまいました。

今自分の置かれている状態に対する感謝が、ふつふつと湧き上がってくると同時に、
自分もまだまだやれるはずだという勇気をもらえる書籍として、おすすめです。

もしこの漫画にハマってしまった方は、
将棋界の超新人類 これがチャイルドブランドだ!』著者:田中 寅彦、出版社:池田書店(1989/5/1)
こちらもガイドブック的に読まれると、当時の、彼らの位置関係に関して理解が深まるように思います。

※将棋に詳しくない方も楽しめる漫画なのでお気軽に。
 
 
 

2冊目:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

  • 著者 :ビル・パーキンス, 児島 修
  • 出版社:ダイヤモンド社 (2020/9/30)

まさにタイトルの通り、
どうやって人生の終着を『0(ゼロ)』で終えるのか、また、そのように終わる意味・意義とは何なのか。

ある種、その目的に対する戦略的な取り組みについてまとめられている書籍です。

ファンドマネージャーでもある著者が、いわゆる
『人生楽しめるときに楽しまないともったいないよね』みたいなふわっとした話を、より戦略的に、極めて整然とまとめ直してくれたのがこの書籍です。

お金の使い方についての書籍は山のようにありますが、
私が知る限り、他のお金関連の書籍にはない新しい観点を読者に与えてくれるものです。

例えば、
一生涯の中で、お金が手元に残るペースに対して、
体験・経験ができることの種類との相関関係などが記されています。
とても簡単に言えば、『お金が溜まってもその年齢だと、経験がもう積めないよね』みたいな話です。

『まぁ言われてみれば、そうだよなぁ』と思わせてくれます。

それは『若くて元気なときにしかやれないことあるよね』という単調な話だけではなく、
『将来にわたって回顧可能な思い出』、つまり、何度も思い出すだけで楽しい気持ちにさせてくれる経験を積むことは、もはや『投資』であり、思い出す度に『配当』が渡されているようなものである、というファンドマネージャーならではの比喩で、経験・思い出の獲得のためのお金の使い方について説明してくれています。

お金と時間の使い方に新しいエッセンスを与えてくれる書籍でした。

個人的には、今、私自身が身を置くことができている、Speeeの経営者という立場で、今できる挑戦や、今やるべきことを通して得られる、かけがえのない体験・経験・記憶・思い出は、おそらく将来にわたっても回顧可能なものであり、この書籍に照らし合わせてみると、とても有効な時間の使い方をしているのだと再確認をすることができました。

思い出や経験に『価値』『利回り』という観点で、整理し直したい方に何かしら気づきを与えてくれる書籍かもしれません。

興味がある方はぜひ。
 
 
 

3冊目:才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法

  • 著者 :安藤 昭子
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン (2020/8/28)

一言で言うと、
今、流行りの『アブダクション』についてわかりやすく解説をしてくれている書籍です。

さらに言えば、論理思考の中における『アブダクション』というものの位置付けが、とてもわかりやすく整理されている書籍です。

『編集工学』というタイトルからもわかるように、知の巨人と名高い、松岡正剛さんの書籍かと思いきや、お弟子さんというか、塾生の方がまとめた書籍だそうです。

余談ですが、
どうやら編集工学を理解している水準に応じて、レベル分けがされているらしく、著者はその最高レベルの方であり、編集工学を進化させる立場の方のようです。
(言語開発の世界でいう、コミッターのような役割でしょうかね)

さて、誰向けにおすすめなのかというと、
20代、30代前半までの『考える力を向上させたい』という高い向上心をお持ちの方々が、特におすすめしたい対象でしょうか。
 

経営者である私は、誰に何を任せるか、という判断を日々行なうわけですが。

適任者をアサインできたか否かで、仕事の出来不出来の大半決まってしまうことを10年以上の経営を通じて、身にしみて経験してきました。

自信を持ってアサインできる領域もあるのですが、
難しいのは、複雑性の高い『新規創造』に分類される仕事を、誰に任せるのか。
その人選がとても悩ましいのです。

一般的に、ベンチャー企業に流れている悪しき風習として、
『新規事業』『新規プロダクト』に関わる人が『まるでレベルが上の人材である』と思われるような風潮がある気がします。

ベンチャー企業を10年以上も経営をしていると、それは大いなる誤認識であることがわかってきます。
優秀さの上下ではなく、あくまでも、特性の違いから来るものなのです。

難しいのは、
その特性の違いを正しく理解できるか、必要に応じて越境できるのか、跨げるのか、ということです。

例えば、
すでにある程度、型が固定化されている現場で活躍している優秀な人材、そして、その現場の中では、新しい試みにも積極的に取り組み、チャレンジ意欲も高い人材。

一見すると、『実績もあるし、新しいものへの相性も良いし』と自他共に思いがちなのですが、
どういう環境下で、どのように思考していった結果、新しい試みを実施するに至っているのか。

そこを丁寧に観察すると、一見『新規創造』に向いているように見えるタイプの人材でも、『高度な調整スキルを基盤に活躍をしている』人材であることもあります。

私はこの書籍の整理の助けもあり、
漠然と掴んでいたこの辺りの感覚の整理が進んだように思いました。

意味が伝わりますでしょうか・・・??

『大塚が言っていることは全然よくわからないんだけど、なんか興味はありそうな雰囲気はするな・・・』と思われた方はぜひこの書籍を読んでみてください。

あなたの周りの考える力が高い人が、なぜ、得意な仕事と苦手な仕事があるのか、
そして、それは決して、レベルの上下ではないということ。

と同時に、『あの人が優秀なのはこの全領域を網羅できているからなのかもしれない!』等、身の回りの活躍人材に対しての観察力が上がるでしょう。

その上で、自身の思考力を磨く何かしらの気付きになるのではないでしょうか。

ベンチャー企業に多いと思いますが、
まだ若い年齢にも関わらず、経営企画的な仕事をされていらっしゃる方にもおすすめかもしれません。

※この記事を読んでから、興味がそそられた方は書籍購入してもよいかと思います。
科学的な発明には、たいていアブダクションが関与している 仮説を強化し論理を前に進める“仮説的推論”の力 – ログミーBiz
 
 
 

4冊目:アイアンハート

  • 著者 :折口 雅博
  • 出版社:昭文社 (2020/11/19)

ご存知、グッドウィルグループ前会長の折口さんが自ら書かれた書籍です。
まだ私が10代の頃、まさに、ベンチャー企業を代表する経営者のお一人として、当時から著者の書籍は読んでいました。

『センターピン』
『下りのエスカレーターを駆け上がる』

等々の言葉は今も多くのビジネスマンに強く残っているのではないでしょうか。

そんな折口さんの、過去・現在についてまとめられている書籍なのですが、
今になったからようやく書ける話も多くあったのでしょう。

初めて知る当時の内容も多く、今の自分の立場で想像をすると、言葉にできないようなことばかりでした。

その中でも、改めて衝撃なのは、当時のグッドウィル社の成長ペースでしょう。

創業12年で従業員が10万人。年商7,700億。

目をこすって、もう一度見直してしまうレベルです。
このペースは、日本経済史の中でも指折りなのではないでしょうか?

仮に、このペースを上回る企業が有史以来あったとしても、日本国家が事実上のオーナーになっているような、インフラ企業くらいなのではないでしょうか。

成熟国家となった現代日本の中で生まれた独立企業が、2000年代に入ってからこの成長を見せるというのは、まるで、『今』のアリババやテンセントのような、中国の巨大テック企業に比肩するような凄まじさです。

もちろん、その裏側として、
とても褒められたものではないことも少なからずあったようなのですが、
それでも現役の経営者はこの書籍から何かしらのインサイトを得ることになるでしょう。

前回のブログで、USENの宇野さんの書籍を紹介させてもらったのですが、
同等以上の刺激を受ける書籍だと思いました。

多言は不要。

おすすめです。
 
 
 

5冊目:腸がすべて―世界中で話題! アダムスキー式『最高の腸活』メソッド

  • 著者 :フランク・ラポルト=アダムスキー
  • 出版社:東洋経済新報社 (2020/11/27)

腸には以前より興味があり、
腸内環境を調べる検査は各種受診をしてきており、
食事も『ランチ』は、腸活を意識したものを続けています。

(正直、特にその成果を実感しているわけではないのが残念なのですが、理屈上、マイナスということはないだろうからきっとプラスなのだろう、という気持ちだけで続けています。もっと普段から体調が悪いような人には劇的に効果があるのでしょうか?いつか、研究会とか作って一緒に検証したいです。)

この書籍では、『腸管免疫力』をあげることの重要性についてまとめられています。

そして、腸を主語にして、食材を捉え直した場合、『ファスト』『スロー』『ニュートラル』というレベル分けを行なっています。

また、その組み合わせとして、腸にとっての良し悪しがあるということがまとめられている書籍です。

ファスト&スロー』という書籍で、頭の良し悪しを『ファスト思考偏重型の人か否か』という大胆な分類を我々に提示してくれたわけですが、まさに、食品・食材における、同様の提示を読者にくれるものです。

食材のファスト・スローを区分する基準は、
飲み込んだ食べ物が進んでいく速さで分けるのだそうです。

聞いたことも、考えたこともない人からすると、それだけでも興味が掻き立てられる話ですよね。

また、体に良い食材と世間一般で言われているものが、万人にとって良いわけではなく、
結局のところ、その人の『消化管』が、その人にとっての良い食材かどうかを判断するそうです。

著者は書籍の中で『身体にとって唯一の判断基準(裁判官)は消化管である』と表現しています。

人生100年時代と言われる現代に生きる我々は、人生を支える知識の一つとして、頭に入れておいても良いのではないかと思いました。

(専門医の方々からしたら賛否ありそうな表現だと思いますが、あくまでもわかりやく表現をしているのだと私は解釈しました。)

正直、このメソッドを遵守しようと思うと、かなり生活スタイルを変えなければいけないので、私自身は一部取り入れていますが、全然厳守できていません。

あくまでも、知識的な価値を享受した喜びと、適用可能な一部分だけ生活に適用させたくらいです。

何か生活を根本から見直したい時期に一読してみると、ヒントが詰まっているのではないでしょうか。
 

一応補足をしておくと、
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』の方が実生活の適用がしやすいものではありますね。
まだ読まれていない方はこちらから読んでみると良いかと思います。
読みやすいし、日常生活に適用しやすいように私は思いました。
 
 
 

最後に

ということで、
今回は、漫画・ライフプラン(お金)・思考・経営・健康に関しての、5冊を選書してみました。
 

その時に自分が置かれている状況が、その期間に読む書籍に影響を与えているわけですが、
ここ最近、腰痛に悩まされていたことが、健康関連の書籍に改めて手を出したり、健康についてアップデートするきっかけになっていました。
 

腰痛になったきっかけは、お恥ずかしい話ながら、
振り返ること、コロナ第一波の時期。2020年3-4月でしょうか。

ジムにいけなくなった私は自宅でトレーニングをしていました。

自粛期間中のルーチンにしていた、強度高めのバーピージャンプをしている最中、崩れかけた体勢を修正しようとした時に、人生初のぎっくり腰になってしまったのです。

そこから10ヶ月ほど、初期フェーズの痛みは当然緩和されているわけですが、ある一定のところから、痛みがとれず、人生で初めて慢性的な腰痛の苦しみを味わうこととなりました。

Withコロナに、With腰痛というなんとも笑えない状況の中で感じたのは、
『痛い経験』『嫌な経験』をすると、途端に、同一体験をしている人に対して、やたら優しくなるという感覚でした。

今まで、自分の周りで腰痛の話をしている人がいても『よく聞くよね〜大変そうだねぇ〜』という程度にしか思っていなかったのですが、今腰痛の人を見ると『具体的にどういう症状なのか?なにか僕にできることはないか?』みたいなモードに入ってしまい、『僕たちは仲間だ、一人で背負わずに一緒に解決しないかい?』みたいな感情が溢れてくるわけです。

本当に調子が良い話ですよね・・・。

この経験を少し抽象化して解釈をし直せば、
優しさの源泉は、相手への想像力であり、想像力の源泉は『理解』。
言い換えれば、物事を知っている幅と深さなのではないかと思うわけです。

つまり、物事を学べば学ぶほど、知れば知るほど、実は、人に優しくなるのではないかと思い始めました。

以前から、人にプレゼントをする能力は、仕事に必要な様々な力の集合体だよなぁと思っていたのですが、それもいうなれば、想像力であり、相手への理解度なわけです。
 

そんなことを考えながら、ここ最近は腰痛の影響もあり、健康領域を少しずつ深堀っているのですが、
健康にまつわる情報の整理と、日常生活への落とし込みって、最終的には『自分にとって合うか、合わないか』のバリデーションをしなければいけないので、その最後の見極めに必要な試行錯誤が大変なのですよね。

わかりやすく病名が診断され、その解決策が提示されているならば簡単なのですが、そうではない水準の『ちょっとしただるさ』とか『年2-3回風邪をひくのをなくしたい』とか『免疫力をもっと上げたい』みたいな、体感的な成果を確認するまでのスパンが長く、且つ、緊急性が高くないものへの対応は、試行錯誤の優先度が下がってしまうので、忙しい日々を過ごしている方にとって検証可能な構えを作ることじたいが相当難しいですよね。

もちろん基本は、運動・食事・睡眠を規則性をもって、バランス良く・・・という話なのですが、
『何事もバランスだよね!』という話は本当のような嘘だと思っているので、さらにそのバランスの内訳を最適化しにいきたくなるわけですが、そのコストが高い。

各分野それぞれに特化したDr.やコーチはいるのですが、『ヘッドコーチ』が欲しいんだよなぁ・・・感を最近はとても感じています。

統計上こういったものが正しいとされるデータはあっても、自分にとっては、それが唯一解ではない世界の中で試行錯誤をする感じが、本当に仕事に似ているし、仕事力がないと健康管理や、パフォーマンスの維持ってできない時代だよなぁと襟を正されるわけです。

きっと今の自分の取り組みも、いずれ誰かに優しくなれるためのプロセスだろうなぁと思いながら、まずは自分自身の興味のために探求をしていこうと思っています。

皆様も、コロナ禍で体験した健康意識を忘れずに、コンディションの管理には充分留意して仕事に邁進してください!
 
 
※余談ですが
執筆をしている今は、腰痛がすっかり完治しました。
なぜ完治に至ったのか本当に謎なのですが、とにかく限定されていた可動域が解除されたことで、トレーニングを再開する喜びを得たわけです。

そして、喜びが空回りし、自宅で一人で追い込んでいる最中、今度は、肋骨にヒビが入ってしまったという今日この頃です。
また1つ、肋骨にヒビが入っている人に対して優しくなる喜びを噛み締めながら、今は運動をせずに過ごしています。

Pocket

株式会社Speee 代表取締役
大塚 英樹