先日、『強み』への意識が大事なのではないか。という個人的な見解を述べましたが、
今回は『会社の癖』について、再び個人的な見解を。
会社には根底に流れる癖があると思っていて、
どうも意思決定の際に、良いも悪いも、癖の方によっていきます。
実は、この癖は強みと被る部分も多いのかなぁと最近思っています。
僕の個人的な所感ですと、
企業の中で、最初に成功をした事業の成功要因に、
その会社の癖がでやすいのかなぁと。
逆に言えば、癖と成功要因がミートしている事業が、その後の事業も成功しているとも言えるかもしれません。
当社で言うと、創業事業であるモバイルSEOに、我々の癖が濃縮されている部分があります。
ちゃんと調べたわけではないので、主観でものをいうのは気が引けるのですが、
他社を見ていても、そういう傾向が多くみられるなぁと。
当社がモバイルSEOに参入したときは、モバイルSEOの黎明期であり、
ガラケー全盛の当時は、Docomo、au、SoftBank、
それぞれ3キャリアに公式サイトが存在し、
そして、その下に、一般・勝手サイトがあり、それぞれの検索ロジックは異なっていました。
業界経験が長い方は記憶されている方も多いと思います。
現在のようなGoogle一強の検索環境ではなった為、
企業のマーケティング担当者様が抱える、モバイル対策への苦悩は切実でした。
一方でコンサルティングする側の難度も相応に高く、
当時のPCを中心としたSEO企業の組織体制で一般的だった、エンジニア比率1割未満。
という組織ではそもそも、太刀打ちができないような状況でした。
その結果、Speeeは、エンジニア比率が高いチームを組んで、事業をスタートしたのですが、
今から振り返ってみるとこれが功を奏することになります。
自社で専用のクローラーを開発し、
データを大量に集めながら、分析と考察を繰り返し、コンサルティングをしていく。
そして、更に、データを収集し、分析と実験を繰り返し、コンサルティング内容に磨きをかけていく。
それを実現する為の仕組み化と組織化。
そしてクライアントとのインターフェースも、
できるだけシステムに置換をしていく努力を積み重ね、
コンサルタントが、本質的に頭を使う部分に、リソースを最大限割く事ができるような建て付けにする事に注力をし続けました。
所謂、オペレーショナルエクセレンスの部分です。
要するに、
・テクノロジーの活用で、徹底的に無駄を省きながら、付加価値をつける事を前提に考える癖。
・集めたデータを元に、分析/考察/妄想/実験を繰り返す事が事業の生命線であり、必要に迫られて、身につけていった癖。
・オペレーショナルエクセレンスな体制でいなければ、高い付加価値が出せない事を理解し、
必要に迫られている以上に、生産性の向上を自らに課す事によって、身につけていった癖。
こういう自分達の根底に流れている癖(≒強み)を理解した上で、
自分達が社会の発展に寄与できる領域を見つけ続けると、気持ちが良いのかもしれないですね。