2022年の今、Speeeが考える新卒採用について

2022.04.28 コラム
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はじめに

Speeeでは、新卒採用を創業来ず〜っと続けています。
もう15年近くになります。

Speeeもグループ総勢で、非正規の方々も含めると、執筆時点で約600名の方々に就業してもらっているわけですが、新卒で入社をしてくれた人達には、各所で大活躍をしてもらっています。

新卒採用なくして、当社を語ることはできないと言っても過言ではないでしょう。

今回のブログは、学生の方々によく質問をされる、

  • なぜ、我々は1年目から新卒採用をスタートしたのか?
  • なぜ、我々は1年目から今に至るまで新卒採用に力を入れてきたのか?
  • 今、新卒に期待していることは何なのか?

この辺りについて、私なりに答えていきたいと思います。

したがって、メインの読者は、当社を受けるか受けないか迷っている学生さん。または、採用プロセス真っ只中の学生さんになります。

おそらく、このブログを頭から真面目に読み込もうと思ってくれている気骨のある就活生諸君は、そろそろ、一般論的な回答も聞き飽きたことと推測します。

一般論を否定しているのではありません。
一般化にまで到達している論理には、重要な要素がたくさん凝縮されているものです。

ただし、凝縮されすぎていて、せっかく大事な情報なのに同じように見えてしまう・同じように聞こえてしまうとういう弊害があるのが一般論の悲しい所。

ということで、
あくまでも、このブログは、私自身がSpeeeの15年間の経営を通じて経験してきたこと、感じてきたことをそのままつらつらと書くことで、凝縮される前の、原材料がそのまま伝わってくれることと、同時に、Speeeへの理解が深まってくれることを期待しながら書いてみようと思います。
 
 
では、
前置きはこれくらいにして本題にいきましょう。
 
 

本題

 
ここからは、以下4つのパートに小分けして書いていきます。

 
 

1. 創業期の原体験

 
冒頭に、Speeeは(2022年4月執筆時点)15年間新卒採用を大切にしてきたという話をしました。

Speeeの創業は2007年の11月。

当時は、まだまだベンチャー投資家達が次々と出現し、スタートアップ企業の周りで支援体制を組んでくれているような時代ではなく、ライブドアショック後、IT業界がズタボロのように言われている2007年。後に100年に1度の大不況と言われる、リーマンショックが起きる直前のこの時期。

創業時のメンターは0。実務的な支援者も0の状態の、若者数名で決死の覚悟で立ち上げた会社がSpeeeです。

そのとき私は、22歳でした。
つまり、最初に面接をする就活生は、自分と同い年、または、1-2歳年上の人も少なくなかったのです。今、改めて考えると、とても歪な光景ですよね。

それも、創業の地である、五反田のカーテンも付けられないような雑居ビルで・・・・。
この一見、歪な原体験が、後々、私達Speeeが新卒採用を大切にすることになる、起源になっているのだと思うのです。

今回はそのあたりの話からしていきたいと思います。

当時、スポーツでいうところの、ゾーンのような状態で日々過ごしている我々にとって、年齢という概念をそこまで重要視する『余裕』はありませんでした。

年長者に配慮が無いという意味ではありません。仕事を任せる上で、年齢の上や下をとやかく気にするという概念が入る余地の無い環境だったということです。

  • 誰が活躍しているのか?
  • 誰が顧客に喜んでもらえているのか?
  • 誰だったらどんな仕事でもっと活躍できるのか?
  • 自分たちのミッションはこの事業ペースで間に合うのか?
  • 市場の変化に自分たちは適応し、攻略できるのか?
  • もっと仲間を集めるにはどうすれば良いか?
  • お金はまだもつのか?
  • 誰か退職を考えていないだろうか?
  • 次に仕掛けたい事業は何か?
  • 次のIT業界のトレンドは何か?

そんなことばかり毎日考えながら生活をしていたのです。

共同創業者の1人である久田(現在、本社役員と戦略子会社の代表を兼務)とは平日の昼と夜。そして、土曜日の夜。週11回。丸2年間。ほぼすべての食事をともにしながら、毎回、同じようなアジェンダに沿って、自分たちの今のペースは足りているのか?今起きている問題は何か?これから起こる問題はなにか?
1,000回近く、来る日も来る日も同じような話を繰り返しながら食事兼定例会議をしていました。

自分の人生であれほど同じ人物と同じことを、飽きることもなく会話し続ける日々はもう二度と無いかもしれません。本当に密度の濃い、貴重な時間でした。
(ちなみに、久田とは今でも隔週で二人でランチMTGをしています。)

その間、たくさんの苦楽をともにしながら、我々の顧客は順調に増えていき、初年度から黒字になり、翌年には、億単位に近い利益が見える水準にまで事業を発展させることになります。

そんな日々を過ごしていた私たちにとっては、22歳だから活躍できない?23歳だから活躍ができない?そういった概念そのものが創業のDay1から存在しなかったということです。

概念すら無いわけですから、
22歳の人間が22歳、23歳、24歳の就活生を面接していることの歪さなど当の本人は、微塵も感じていません。

ただ、私たちと同じような人たちを仲間に招きたいという目的に沿って、同年代の採用を必死に頑張っていたのです。

言ってしまえば、最初はただ、それだけだったように思います。

若気の至りというか、無知故、必死故に出来たことだったのだと思います。転機や好機とは得てして、混じりっけの無い、強い目的志向から生まれるものなのでしょう。
  

2. Speeeが考える新卒採用について

 
結果的に、Speeeの仕事は、
年齢と活躍が関係無いこと、むしろ若い力、若者だからこそ時代を前に進める意欲をパワーに変えられることを、創業者達が強い原体験を持って心から信じられているという、文化が育まれていきました。

これが、Speeeが新卒採用に力を入れ続けられている根本の動機なのだと思います。

一般論として耳にする『新卒採用って大事だよね』という言葉は、一見、言葉として同じだとしても、取り組みに対しての体重のかけ方は、会社によって全く異なっているものです。

その違いが何年も積み重なると、もはや別次元の取り組みとでもいうべき違いになるわけです。

つまり、我々としては、新卒採用を『大切にしている』というニュアンスだとちょっと弱いのです。

正確には、

『創業者達が、若者(新卒)の活躍と才能の開花を心から信じ切っているので、若者の仲間集めと活躍支援に全力を尽くすのは当たり前だし、自分たちはそのお陰でたくさんの素晴らしい挑戦が今もできているので、この経験サイクルを常に時代に適した形で提供し続けていきたい!』

このような、実体験からくる強いモチベーションがあるのです。

まさに、企業の文化レベルの話なのです。

このニュアンス伝わりますでしょうか??
言葉にするのが難しい領域ではありますが、少しでも伝わってくれると嬉しいです。
  

3. 新卒に期待したいのは、自分自身の可能性に期待をすること

 
さて、
創業期の原体験からくる、我々の強い文化である、
「若者の活躍と才能の開花」に加えて、1つ、我々が、新卒の皆さんに期待していることがあります。

それは、

『あれ?あの人がこんなに出来ているなら、もしかしたら自分にもできるのではないか?』

という“自分への直感的な期待”です。

同じ空間をともにした人から感じ取る、自分への直感的な期待。

これが若いうちに自己を飛躍的に成長させる上でとても重要な要素だと思うのです。
年齢が重なり、経験やキャリアが深まってくると、誰が何歳なのか、どんなバックグラウンドなのか?実は、良いも悪いもだんだんと気にならなくなってくるものです。

自分というものがだいたいどこまで出来るのかというのを固定化していってしまう傾向にあるからです。

でも、若いうちは違います。
年齢は気にするし、将来の可能性には期待と不安で一杯だし、自分や仲間のバックグラウンドもとても気にします。

未熟という意味ではありません。
可能性の塊という意味です。

そして、その代表的な存在は新卒の皆さんです。

横にいる同期や、1つ上の先輩、または1つ下の内定期間中の後輩。
自分と似た境遇でSpeeeを選び、類似しているタイプの人が近い距離感にいる環境の中で、自然発生的に、互いを刺激しあえることがとても大切であり、Speeeはこの刺激をキャリア発展にいかしてもらう仕組みづくりを大切にしています。

この仕組みを皆さんには活かして欲しいのです。

自分も馴染み深いある人がとても高い基準で仕事をしている姿を見たとする。

すると、『あれ、あの人がやれるなら、自分でもやれるのではないか?』と、当初想定していた自分の未来像以上に、自分で自分に期待をしたくなる環境がとても大切だと思っているのです。

これを、ここでは、内発的な動機形成と表現しましょう。

この内発的な動機形成が次々と連鎖していくことで、
チーム全体の様々な基準が1つ、また1つと引き上げられ、チームの当たり前が高い水準にじわじわとなっていきます。

そして、それがその会社の当たり前の空気。
企業文化となっていきます。

つまり、
新卒に期待したいのは、自分自身の可能性にたくさん期待をしてもらうことです。

それは必ず連鎖し、他の誰かの可能性の開花に強く影響を与えることにもなるのです。
  

4. SpeeeのFB文化について

 
実際に当社では、本人の内発的な動機形成を促すために、フィードバックの文化があります。

あえて書く必要もないレベルの話ですが、周りの人からガミガミ言われたり、無機質にロジックでがんがん詰めてくるというような幼稚な文化ではありません。

理由は簡単で、私が逆だったらそれは嫌だからです。

とはいえ、人の自己客観性には限りがあり、自分だけでは気づけないことはたくさんあるので、周囲からのフィードバックをヒントに、飛躍的な成長へ変えることができます。

そういうヒントをくれる人や仕組みがたくさんある環境作りに力を入れています。
ぜひ、当社で働いている人たちを観察してみてください。
そういうFBの文化や仕組みがある会社の人たちは、得てして、物事に真摯に向き合いつつ、活き活きとしているものです。

その環境や仕組みを上手に活かしている人は、本当に成長をしていきます。

私自身もそうやって、本当に何も無い、22歳の時から、仲間達とFBをしあいながら今に至っています。

それから15年、手前味噌ながら、今では、自分でも非常に誇らしい、動的な発展性を有した企業文化を育むことが出来たと思っているのです。

次の5年、10年で更に、企業内の仲間はもちろん、社外の人たちとも広く、協調・共同を通じて、この成長環境に磨きをかけていきたいと思っています。

身近にいる誰かの基準を追いかけたくなることで、次の誰かの基準になっているという、正の循環にこだわることで、会社の基準(≒企業文化)の発達が生まれ、自分たちの仕事のパフォーマンスが最大化される環境を自分たちの手で作っていく。

その結果、今の消費者や顧客に選んで頂けるサービスを提供することはもちろんのこと、未来の消費者や顧客にも選び続けてもらえる企業になっていきたいと思っています。

そのサイクルが回り続けられるように、私は惜しみの無い支援をし続けていくつもりですし、私自身も、そのシステムの中で、みんなの何かしらの内発的な動機形成に寄与できるような象徴的なサンプル1になりたいと思っているのです。

  

最後に

 
冒頭に書いた通り、今回のブログは以下の問いに答えるものを目指しました。

  • なぜ、我々は1年目から新卒採用をスタートしたのか?
  • なぜ、我々は1年目から今に至るまで新卒採用に力を入れてきたのか?
  • 今、新卒に期待していることは何なのか?

まとめると、

  • 我々における新卒採用(新卒一括採用みたいな方法論の話ではなく、若者採用を広く指しています)は、昨日・今日生まれた想いではなく、創業来から育まれている企業のDNAの話であること。
  • そして、企業のDNAレベルで、若者の活躍への期待・信頼があるからこそ、高いリクエストと惜しみのない支援をセットで提供し、『あれ、もしかして自分はもっとできるのではないか?』という自分への期待が創発され、次の誰かに循環していく仕組みを皆さんに提供したいし、その体験が良いものであればあるほど、次の世代の若くて、活力のある、素敵な仲間を惹きつけてくれるものだと考えているわけです。

この2つ、皆さんに伝わっていただけたでしょうか??

今回は、あくまで当社を主語に置いた書き方をしました。

創業者の1人であり、経営者でもある私自身が書くにはその文体に意味があると思ったためです。

それも踏まえた上で、
世の中(社会)を主語に編集をした『今Speeeという会社に入社をする価値とは?
という問いについては、こちらのCOOの田口が話をしている動画も併せてご覧いただくと良いかもしれません。

当社の理解が格段に深まるものになるはずです。

それではまたどこかでお会いしましょう!!
読了ありがとうございました。

Pocket

株式会社Speee 代表取締役
大塚 英樹