読書ログ:2021年7月~12月

2022.02.01 読書ログ
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はじめに

読書ログシリーズは、私の半年間の書籍購入リストの中から、数冊ピックアップをしてご紹介するシリーズです。

今回は、2021年の後半部分(7月~12月末まで)をリスト化し、ほんの一部ではありますが、このブログを執筆をしているタイミングで『そういえば、おもしろかったなぁ』とアタマに思い浮かんだ書籍を皆さんに共有したいと思います。

少なくともどの書籍も1ページ以上は目だけは通しているので、書籍リストを眺めると書籍の中身について色々と思い出してくるこの感覚が、半年間という時間の経過と、私自身の興味の対象が次々に派生していっていることを浮き彫りにしてくれるようです。

自分にとっては半年に1度、書籍リストが内省に一役買ってくれていることを感じます。

さて、本題に移ります。

今回は漫画も含めて全165冊でした。

キーワードは

#投資
#フットボール
#SDGs
#5,000日後
#ビル・ゲイツ
#組織論
 
 
という感じでしょうか。
 
 
全165冊の中から今回は6冊ほど独断と偏見で選書してみましたので、興味がある方はご覧ください。
 
 
2021年下半期書籍一覧

(スマートフォンだと一見分かりづらいのですが今回もスクロール表示になっています)

– 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる (PHP新書)/ケヴィン・ケリー, 大野 和基, 服部 桂
– たった4年で100店舗の美容室を作った僕の考え方/北原孝彦
– 航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語/ジョン・C・ボーグル, 石塚順子
– DXの思考法 日本経済復活への最強戦略 (文春e-book)/西山圭太、 冨山和彦
– できる40代は、「これ」しかやらない 1万人の体験談から見えてきた「正しい頑張り方」/大塚 寿
– 50歳からは「これ」しかやらない 1万人に聞いてわかった「会社人生」の上手な終わらせ方/大塚 寿
– DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ (角川新書)/坂村 健
– 日経ムック DXスタートアップ革命 (日本経済新聞出版)/守屋実
– 触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか (河出文庫)/デイヴィッド・J・リンデン, 岩坂彰
– ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて/宮田 善孝
– 頑固な羊の動かし方: 1人でも部下を持ったら読む本/レーマン,ケヴィン
– ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則/スティーブ&カレン・アンダーソン
– リスク・テイカーズ ―相場を動かす8人のカリスマ投資家 (日本経済新聞出版)/川上穣
– カリスマ投資家の教え (日本経済新聞出版)/川上穣
– リーダーシップの旅 見えないものを見る (光文社新書)/野田 智義
– 無(最高の状態)/鈴木 祐
– 半歩先を読む思考法/落合陽一
– マンガでわかる「西洋絵画」の見かた: 美術展がもっと愉しくなる!/英洋, 池上
– 投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 (日本経済新聞出版)/ハワード・マークス, 貫井佳子
– 広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由/スティーヴン・ウェッブ, 松浦 俊輔
– 医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方/近藤 慎太郎
– ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す/山口 周
– 40兆円の男たち ──神になった天才マネジャーたちの素顔と投資法/マニート・アフジャ
– 純粋理性批判/カント, 佐藤文香, 近藤たかし
– 純粋理性批判 (まんがで読破)/カント
– スパークする思考 右脳発想の独創力 (角川oneテーマ21)/内田 和成
– 歴史の大局を見渡す 人類の遺産の創造とその記録/ウィル・デュラント, アリエル・デュラント, 小巻 靖子
– インデックス投資は勝者のゲーム ──株式市場から利益を得る常識的方法/ジョン・C・ボーグル
– マネーと常識/ジョン・C・ボーグル
– 文庫 遺伝子の川 (草思社文庫)/リチャード ドーキンス
– 無理ゲー社会 (小学館新書 た 26-2)/橘 玲
– ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて/スティーブ・シュワルツマン, 熊谷 淳子
– 作家の住まい (コロナ・ブックス)/コロナブックス編集部
– 成長と承継のための PEファンド活用の教科書/波光 史成, 山田 裕亮, 松下 憲
– 株式投資が富への道を導く/フィリップ・A・フィッシャー
– 眠る投資~ハーバードが教える世界最高の睡眠法~/田中奏多
– 睡眠こそ最強の解決策である/マシュー・ウォーカー, 桜田 直美
– ICEMAN 病気にならない体のつくりかた/ヴィム・ホフ, コエン・デ=ヨング, 小川 彩子
– ポジショナルフットボール実践論 すべては「相手を困らせる立ち位置」を取ることから始まる/渡邉 晋
– サッカープレーモデルの教科書 個を育て、チームを強くするフレームワークの作り方/濵吉 正則
– ゼロ・コミッション革命―チャールズ・シュワブの「顧客目線」投資サービス戦略/チャールズ シュワブ
– ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)/アルバート・アインシュタイン, ジグムント・フロイト, 養老孟司, 斎藤環, 浅見昇吾
– ペップ・シティ スーパーチームの設計図/ル・マルティン, ポル・バジュス, 山中忍
– 売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密/木下 勝寿
– 銀行を淘汰する破壊的企業 (SB新書)/山本康正
– 刃牙道 17 (少年チャンピオン・コミックス)/板垣恵介
– 刃牙道 19 (少年チャンピオン・コミックス)/板垣恵介
– 刃牙道 7 (少年チャンピオン・コミックス)/板垣恵介
– 刃牙道 22 (少年チャンピオン・コミックス)/板垣恵介
– 組織的カオスフットボール教典 ユルゲン・クロップが企てる攪乱と破壊/リー・スコット, 高野 鉄平, 龍岡 歩
– 賢者の睡眠/メンタリストDaiGo, リベラル社
– ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる/ジム・コリンズ, ビル・ラジアー, 土方 奈美
– 安定とその敵 (プロジェクトシンジケート叢書)/フランシス・フクヤマ
– 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる/ビル ゲイツ, 山田 文
– デジタルガレージ 未来が生まれ始まるところ 次のファーストペンギンたちへ/林郁, デジタルガレージ25周年プロジェクトチーム
– 「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」/冨山 和彦
– 「性」の進化論講義 生物史を変えたオスとメスの謎 (PHP新書)/更科 功
– シノ社長の経営塾: ”トレードオフの両立”は、 成果を10倍にする/篠塚孝哉
– 狼たちへの伝言/落合信彦
– ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 「すごい会社」の見つけ方 (幻冬舎新書)/苦瓜達郎
– 宗教の現在地 資本主義、暴力、生命、国家 (角川新書)/池上 彰, 佐藤 優
– 新L型経済 コロナ後の日本を立て直す (角川新書)/冨山 和彦, 田原 総一朗
– 整える習慣 (日経ビジネス人文庫)/小林弘幸
– 医者が学んだ祈りの力 自然治癒のパワーを細胞に取り込む生き方/小松健治
– 大人の流儀/伊集院静
– 作家の贅沢すぎる時間―そこで出逢った店々と人々― 大人の男の遊び方/伊集院静
– いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection/伊集院静
– 大人のカタチを語ろう。 (集英社ビジネス書)/伊集院静
– 頭の回転が速い人の話し方/岡田斗司夫
– 悪意とこだわりの演出術/藤井健太郎
– 一人暮らしパラダイス~弘兼流熟年世代の「第二の人生」/弘兼憲史
– 人生は70歳からが一番面白い (SB新書)/弘兼 憲史
– 哀しみがあるから人生は面白い (SB新書)/下重 暁子, 弘兼 憲史
– 50代からの人生戦略/佐藤 優
– 両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」/加藤雅則, チャールズ・A・オライリー, ウリケ・シェーデ
– 脳科学からみた「祈り」/中野信子
– 武術と医術 人を活かすメソッド (集英社新書)/甲野善紀, 小池弘人
– 統合医療とは何か? が、わかる本/山本竜隆
– 「ふくらはぎをもむ」と超健康になる/大谷由紀子, 小池弘人
– 今季はBIG8! ?大群雄割拠の プレミアリーグ 開幕ガイド 2021- 2022 (エルゴラッソ特別編集)/
– ゴーゴーバーの経営人類学―バンコク中心部におけるセックスツーリズムに関する微視的研究/市野沢 潤平
– 古(いにしえ)の武術に学ぶ無意識のちから – 広大な潜在能力の世界にアクセスする“フロー”への入り口 – (ワニプラス)/甲野 善紀, 前野 隆司
– LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略/リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村 千秋
– 言語化力 言葉にできれば人生は変わる/三浦 崇宏
– GAFAの決算書 超エリート企業の利益構造とビジネスモデルがつかめる/齋藤浩史
– ZERO IMPACT あなたのビジネスが消える/鉢嶺 登
– 新版 動的平衡: 生命は自由になれるのか (2) (小学館新書)/伸一, 福岡
– 会社四季報プロ500 2021年 秋号/東洋経済新報社
– 『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ/金田淳子
– 米国会社四季報2021年版春夏号 (週刊東洋経済臨時増刊)/米国会社四季報編集部
– 米国会社四季報2020年秋冬号 2020年10/5号 [雑誌]: 週刊東洋経済 増刊/米国会社四季報編集部
– 本音で生きよう―――いままで77年余り生きて来た私の反省/船井幸雄
– それっておかしくね? 「素朴な問い」から始める出前館のマーケティング思考/藤原 彰二
– Dr.苫米地の「脳力」の使い方/苫米地英人
– シン・フォーメーション論/山口遼
– 食べる投資 ハーバードが教える世界最高の栄養レシピ100/満尾正(監修) 牧野直子(料理)
– FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略/ベンジャミン・ハーディ, 松丸 さとみ
– 元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論/ジョバンニ・ビオ, 片野道郎
– 世の中大転換の行き先は五次元です/船井幸雄
– マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX (日本経済新聞出版)/黒川通彦, 平山智晴, 松本拓也, 片山博順
– 世界を変える5つのテクノロジー ――SDGs、ESGの最前線 (祥伝社新書)/山本康正
– NHK未来への提言 リサ・ランドール 異次元は存在する/ランドール,リサ
– ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く/リサ・ランドール
– 【増補改訂】なぜ金利が上がると債券は下がるのか― 世界でいちばんやさしい債券の本 -/角川総一
– 組織――「組織という有機体」のデザイン 28のボキャブラリー/横山 禎徳
– 彼方への挑戦/松山英樹
– 戦略論とDXの交点―DXの核心を経営理論から読み解く/則武 譲二, ベイカレント・コンサルティング
– PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ/ウェス・ブッシュ, UB Ventures, 八木映子
– サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える/村上誠典
– 世界で最もSDGsに熱心な実業家 イーロン・マスクの未来地図/竹内一正
– 決定版 デジタル人民元―世界金融の覇権を狙う中国/木内 登英
– ナチュラルワイン:いま飲みたい 生きたワインの造り手を訪ねて/中濱 潤子, FESTIVIN
– おしえて出口さん!──出口が見えるお悩み相談/出口 治明
– 「思考軸」をつくれ ― あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由/出口治明
– 人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」 (三笠書房 電子書籍)/出口 治明
– トレードオフ/ケビン・ メイニー, 有賀 裕子
– アイシールド21 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)/稲垣理一郎, 村田雄介
– アイシールド21 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)/稲垣理一郎, 村田雄介
– アイシールド21 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)/稲垣理一郎, 村田雄介
– アイシールド21 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)/稲垣理一郎, 村田雄介
– 池上彰の世界の見方 中国 ~巨龍に振り回される世界~/池上彰
– 観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか (SB新書)/佐渡島 庸平
– 会って、話すこと。――自分のことはしゃべらない。相手のことも聞き出さない。人生が変わるシンプルな会話術/田中 泰延
– (読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法/三宅香帆
– 宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み【自己診断ID付き】/古野俊幸
– 「カッコいい」とは何か (コルク)/平野啓一郎
– 私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)/平野啓一郎
– 呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 13 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 14 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– 呪術廻戦 16 (ジャンプコミックスDIGITAL)/芥見下々
– SDGsの不都合な真実 「脱炭素」が世界を救うの大嘘/川口マーン惠美, 掛谷英紀, 有馬純, 杉山大志
– アフター・ビットコイン2 仮想通貨vs.中央銀行―「デジタル通貨」の次なる覇者―/中島真志
– 60歳からの教科書 お金・家族・死のルール (朝日新書)/藤原 和博
– キングダム 60 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)/原泰久
– キングダム 63 (ヤングジャンプコミックス)/原 泰久
– 革命はいつも、たった一人から始まる/和博, 藤原
– 我思う、ゆえに我あり デカルトの「方法序説」より/デカルト, 名波優太
– 方法序説 (まんがで読破)/デカルト, バラエティ・アートワークス
– 最も賢い億万長者〈上〉 数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか/グレゴリー・ザッカーマン
– 誤解だらけのアセットアロケーション: 実務家のためのガイド/ウィリアム・キンロー
– カーボンニュートラル革命/猪瀬直樹
– Invent & Wander――ジェフ・ベゾス Collected Writings/関 美和, ジェフ・ベゾス, ウォルター・アイザックソン
– 世界で勝てない日本企業 壊れた同盟/カルロス・ゴーン
– TECHNOKING イーロン・マスク 奇跡を呼び込む光速経営/竹内 一正
– [新版]ブルー・オーシャン戦略/W・チャン・キム, レネ・モボルニュ, 入山 章栄, 有賀 裕子
– マッキンゼー ネクスト・ノーマル―アフターコロナの勝者の条件/小松原 正浩, 住川 武人, 山科 拓也
– この世界は誰が創造したのか: シミュレーション仮説入門/佑允, 冨島
– 世界のマーケターは、いま何を考えているのか?/廣田周作
– 会社四季報別冊「会社四季報プロ500」 2022年新春号
– 成しとげる力/永守 重信
– 「対話」による価値創造 ESG・統合報告・資本コストをめぐる企業と投資家の協創/菊池 勝也
– 麗し日本旅、再発見! 星野リゾート10の物語/せきね きょうこ

選書と軽く感想

1冊目:地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる

  • 著者:ビル・ゲイツ
  • 出版社:早川書房(2021/8/18)

これは言わずとしれた、ビル・ゲイツの著書です。

ビル&メリンダゲイツ財団で、世界最大規模の財源を有した慈善基金団体として、様々な世界的な課題の解決にあたっているという話は、多くの人が知っているところだと思います。

本書、そして、以下に紹介する2つのコンテンツを1セットで見てもらうと、その解像度は更に増すことになるのでオススメです。

天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
Bill Gates: 「ゼロへのイノベーション」 ビル=ゲイツ、エネルギーについて語る。 | TED Talk
 
 
イーロン・マスクだけではない、
元祖テクノロジスト起業家の、ビル・ゲイツの取り組みを通じて、
世界有数の起業家(≒稀代の長者)が最新テクノロジーと、あくなき学習意欲を駆使し、世界最大規模の難問に取り組むという、課題解決の最高傑作を感じることができるのではないかと思います。
 
 
個人的には、ビル&メリンダゲイツ財団は

  • どのような方法で、解決対象となるイシューを特定しているのか?
  • どのようなアプローチで解決方法を特定し、実行に移すのか?
  • そして、その解決はどれくらいの期間を要するものなのか?
  • 更に、そのプロジェクトにビル・ゲイツ本人はどのような立ち回りで、関与しているのか

このあたりは、ずーっと頭の片隅で気になっていたことでした。
 
私としては、特に、Netflixのコンテンツはその解像度がぐっと上がるきっかけになったし、それを踏まえて、TEDを見ると、つながりを感じる。
 
(※昔から気になっていたビル・ゲイツのThinkWeekというものが「おぉ〜こういう感じだったのね!!」というもの興奮しました。Netflixの中の1シーンにありました)
 
 
そして、Netflixのコンテンツを見たあとに、本書を見ると、更に細かく、ビル・ゲイツの思考経路が補足できるようになっています。
 
本書の中から、少しだけ紹介をすると、
もともとはビル・ゲイツは、子供の死亡数を減らすこと・HIV感染予防・ワクチン接種によって貧困層を助けることをイシューにしていたようです。
 
その解決をするにあたって、ワクチン接種が異様に進まないというエリアが存在することを知る。
 
その現状を直接見るために、サハラ以南のアフリカ・南アジアなどを周る。
そんな訪問時の飛行機の中から、ビル・ゲイツはふと地上を見て、「そもそもなんでこんなにも灯りが無いのか?」という素朴な疑問が出てくる。
 
そして、電気が無いんだな。と気がつくわけです。
 
そこから電気の供給について調べていくと世界では10億人が電気の供給を受け取れておらず、その半分は、サハラ以南のアフリカに住む人達であるというデータを知る。
 
そして、その影響で、ワクチンを冷蔵保存するためのエネルギーが行き渡っていないことに気が付き、子どもたちの命が守れない根本的な課題にエネルギーの安価な供給という次なるイシューが浮かび上がってくる・・・・。
 
そして、エネルギー問題の、最終到達地点として「温暖化」という課題にも正面から向き合うことをビル・ゲイツは決断する。
 
本書では、ビル・ゲイツは「人類史上最大規模の課題がこの温暖化対策(温室効果ガスの減少ではなく完全な0にするところまでを指す)」であると表現しています。
 
 
と、いうような感じで本書は進んでいくわけです。
 
 
書籍内では、ビル・ゲイツにもかなり誤った前提理解があり、専門家の合理的な話を聞いても「僕は当初その話がとても納得できるものではなかった。」という内容がちょこちょこ出てくるのですが、
 
あぁ、ビル・ゲイツもこんな感じなんだよなぁ〜などと本筋からそれたところではありますが、個人的にはそういった部分も面白い箇所ではありました。
 
ただし、ビル・ゲイツの凄さは、そこからの態度変容の強烈さです。
 
象徴的な「データ」や「グラフ」と出会うことで、メタ認知が急激に上がり、態度を一変させるのです。
本書でもビル・ゲイツ自身に強く影響を与えた「データ」が多く出てきます。
 
事実を直視し、課題の正体を浮き彫りするためにやれるだけのことを全力で実行し、課題の正体が分かればチームを組成し、渾身の試行錯誤に移行する。その姿勢がまさに起業家のそれなのです。
 
そして、人類史上最大規模の課題であるという理解をした上でなお、『道は険しく、分かっていることと分かっていないことがある。ただし、解決可能だと思っているし、僕はそう信じている。なぜならば・・・』と続くわけです。
 
ビル・ゲイツ格好良いなぁ〜
と純粋に思うのは私だけでしょうか。
 
ところで、何が彼をここまで駆り立てるのか?
 
もちろん課題解決への使命感が尋常ではないのもそうなのですが、おそらく、テクノロジーオタクであったビル・ゲイツは、前人未到の難題に対して、テクノロジーによる解決アプローチを探索していく過程そのものに心底、高揚しているのではないか?と個人的には思ったりもするのですが、どうなのでしょうか。
  
そんなビル・ゲイツ、または、ビル&メリンダゲイツ財団の取り組み。
または、彼らの取り組みから見える世界の課題とその対峙方法の一端を見たい方にとってはぜひオススメです。
 
 
2冊目:サステナブル資本主義 5%の「考える消費」が社会を変える

  • 著者 :村上誠典
  • 出版社:祥伝社 (2021/9/30)

 
2021年9月30日に出版された書籍です。
 
非常に旬なテーマを扱った本書ですが、著者は、産業・経営アドバイザリー&投資ファンドを運営している、シニフィアン(https://signifiant.com/about) の共同パートナーのお一人である村上さんです。
 
地球を会社に見立て、
株式会社「地球」を、財務的に捉え直してみると、「環境コスト」を正しく計上していなかったのが今までであり、正しく計上してみると、こりゃ偉い財務状況になっているぞ・・・・マジでやばい状況だけど、さあ、どうするよ?!
 
という話からスタートしていきます。
 
この『株式会社地球』という編集軸は、
 
我々が日々目にする、環境問題・温室効果ガスの排出云々というテーマと、いまだ議論が収斂していかない(発展途上とも言える)ポスト資本主義というテーマとの交差点を示すものにもなっているように個人的には感じました。
 
まさに、著者のバックグラウンドが存分に発揮された、著者特有の編集軸で、サステナブルな資本主義が必要とされる理由が、解説と解決のアイディアとセットでまとまった、読みやすくも読み応えがある書籍だと思いました。
 
こういう独自の編集軸で捉え直す系の書籍っていつも思うのですが、
読み手って本当に楽で、出来上がったものだけを見れば「ふ〜ん、なるほどねぇ」って感じで読むだけなのですが、コロンブスの卵みたいな話で、最初にそういう編集軸で整理し切る作業が本当に知力とカロリーを使うのですよね。
 
SDGs、ESG関連の書籍は2021年は本当に山のごとく出版をされているようですし、私が触れたのはほんの一部の書籍ではありますが、最初に学びはじめる際に読む1冊に是非入れてみても面白いのではないかと思いました。
 
 
3冊目:米国会社四季報2021年版秋冬号 (週刊東洋経済臨時増刊)

  • 出版社:東洋経済新報社(2021/10/11)

この書籍に関しては、
特に何かエピソードがあるわけではないのですが、
お恥ずかしながら、会社四季報に米国版というものがあるのを知らなかったということで、恥を承知で、選書してみた1冊です。
 
見慣れた会社四季報のフォーマットで、米国の主要銘柄がまとめられており、更に、仕事が細かいのが、日本の企業の類似企業まで表記してくれているのです。
 
聞きかじったことのあるアメリカ企業も、四季報フォーマットで定量・定性的に通観してみると、色々と示唆が多く、私にとっては、非常に有益な1冊でした。
 
面白かったです。
 
 
4冊目:航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語

  • 著者 :ジョン・C・ボーグル
  • 出版社:幻戯書房(2021/1/25)

この本は、簡単に言うと、株式投資の恩恵を広く世に普及させた人物の話です。
 
資本主義の民主化を実現した革命家の1人と言ったらさすがにオーバーでしょうかね。
 
おそらく皆さんの多くが、すでに投資をしている、または興味を持っているであろう「インデックスファンド」を世の中に提供した方の人生最後の書籍です。
 
 
その人物の名前がジャック・ボーグル氏であり、
彼が経営をしている会社がバンガード社です。
 
 
まず、この手の投資家の偉人伝みたいな話に触れるときの大前提として、楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元さんの3分類を紹介します。
 
 
第1のカテゴリー:実際に投資をしていて大いに儲けた投資の実践家達

例えば
– ウォーレン・バフェット
– レイ・ダリオ
– カール・アイカーン

等がここに入る。
 
第2のカテゴリー:投資家の多くに大きな環境改善をもたらしたビジネスイノベーター達

例えば
– 個人の証券取引マージンを0にした、チャールズ・シュワブ
– ロビンフッドの創業者の、ブラッド・テネフや、バイジュ・バッドの両氏

等がここに入る。
 
第3のカテゴリー:投資の世界に理論を提供した理論家・研究者

例えば
– ウィリアム・シャープ
– ダニエル・カーネマン

等がここに入る。ここにはノーベル賞受賞者も多くいるようです。
 
 
この3分類を踏まえた上で、今回の書籍の主人公である、ジャックボーグルは、第2カテゴリーの代表格になります。
 
つまり、投資の世界における、ビジネスイノベーターです。
 
日本のビジネスマンの多くは、ジャックボーグルという名前を知らないのではないかと思いますが、書籍内にある著名人の彼への称賛のコメントだけを一部引用すると、彼はこのように評価されています。
 
 
ウォーレンバフェット曰く、
「アメリカの投資家に最も貢献した人間の銅像を立てるとしたら、ジャック・ボーグルに決まっている。」
 
ウィリアム・バーンスタイン(投資理論化・歴史研究家・米国最大級の投資サイト運営者)曰く、
「ジャック・ボーグルは金融にとって、印刷におけるグーテンベルグ、自動車におけるヘンリー・フォード、英語におけるシェイクスピアと並ぶ存在だ。」
 
ジム・コリンズ(ビジョナリー・カンパニー著者)曰く、
「ジャック・ボーグルは、個人投資家のために、地球上の誰よりも多くのことを成し遂げてくれた。」
 
ポール・A・ボルガー(元連邦準備制度理事会議長)曰く、
「ジャック・ボーグルは勝ち、「インデックス運用」は投資分野をほぼ独占している。これは、恵まれない家庭で育った強い決意を持った少年が、ボーディングスクールとプリンストンを経て、投資界の権力者たちや生まれつき弱かった心臓と戦って勝ち抜き、投資の世界で成功した物語であり‥」
 
アンドリュー・ロー(MIT教授)曰く、
「金融を民主化した人の思考と動機へのバックステージパスのようなこの本を手にできることは滅多にない特権だといえる。ジャック・ボーグルは、誰よりも、何百万人もの投資家の生活を向上させ、私たちが航路を守り続けられるように、貯めた資金を最低限のコストで投資できるようにしてくれた。」
 
とのことです。

少しアメリカンな表現で称されているわけですが、まぁそのあたりを差し引いても、そう表現しても不思議ではないよなぁ〜とも思える人物なのです。
 
この書籍は、2021年に出版されたものですが、著者であり、本書の主人公のジャックボーグルは2019年に永眠しています。
 
つまり、本書は、金融市場のビジネスイノベーターであった、ジャックボーグルの最後の著書となったわけです。
 
決して、賢い投資方法や、儲け方のようなテクニックみたいなものが書いている書籍ではないので、その手のものが読みたい人が対象の書籍ではありません。
 
むしろその賢さやテクニックを個人に委ねずとも恩恵が行き渡るようにしたことにイノベーションの価値があるわけですが。
 
 
おすすめ対象者は2通りでしょうか。
 
1つ目は、金融業界の稀代のイノベーターがどんな半生を送り、インデックスファンドを世に広め、いまでは我々の前に、代表的な金融商品として、堂々と存在することになったのか、イノベーター・イノベーションを学びたい人向け。
 
2つ目は、インデックスファンドというものがどんな系譜で今にいたるのか?自分のお金を預ける対象物の歴史を理解をしたい人。
 
 
このような方々に本書はおすすめです。
 
 
書籍を読まなくても、興味を持った人は、
「ジャックボーグル」を調べてみるだけでも面白いかもしれません。
 
 
個人的には、
起業家として、経営者として、イノベーターとしての著者の半生から、重みのある刺激をずっしりと与えられたような感覚が心に残り、胸アツな一冊でした。
 
 
5冊目:両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」

  • 著者 :加藤雅則
  • 出版社:英治出版(2020/3/5)

一言で言えば、イノベーションのジレンマに対する解決アプローチについての書籍です。
 
以前から、HBR(ハーバードビジネスレビュー)等々で、両利きの経営という言葉とその概要は、幾度となく目にしていました。
 
自社のこれからの経営を考えている中で、改めて、何か思考の切り口なり、インサイトが欲しいなぁ〜と思っている中で、著書が目に止まり、「あれ?読んだっけかなぁ?いや、書籍としてはちゃんと読んでなかったかなぁ〜」などと思いながら、購入をし、読み進めていきました。
 
結果的には、
自分自身の整理を加速させてもらう体験になった書籍だったということで選書しました。
 
概要を知りたければ、Web上に記事もたくさんありますし、書籍内には事例もふくめてたくさん紹介がありますので、興味がある方はWebからでも、書籍でもどちらからでも見てみると良いのではないかと思います。
 
ここで表現されている両利きの概念は、
 
ビジョナリー・カンパニーでも表現されていることだよなぁ〜
「OR」ではなく「AND」の精神のことだよね〜
 
という理解もなくは無いと思うのですが、
その中でも「事業開発」「既存事業と新規事業」という軸で、大企業の衰退・停滞が整理されていることに意味があるものなのかなぁという解釈を個人的にはしています。
 
 
本書では、「深化と探索」という表現がされているわけですが、
現代のように、外部環境の変動が激しく、それにともなって、遠心力が強く働きやすい企業経営において、この「深化と探索」の2つを高度に共存させるための、経営のあり方、必要な経営力は何であるのか?
 
当社のように、まだ上場したばかりの1,000人に満たない従業員数のときだからこそ、備えるべき思想や意識には何があるのか?
 
そのような要素を起点に、思考が発散していったのですが、読み進めて行く中で感じていったのは「ん?まったく内容に違和感がないぞ」という感覚でした。
 
つまり、「うんうん。分かる分かる。」という感覚のほうが極めて高く、言い換えれば、「自分達が出来ている出来ていないは少し置いておいても、今の自分たちの考え方や、取り組みたいことの立ち位置が本書の内容に準拠していることが多い。故に、『なるほど!』みたいなものがあまり頭の中で起きていないということなのかなぁ。」と思い始めたわけです。
 
むしろ『なるほど!そういう整理だったのか!』と思えていないからこそ、良いのかもなと。
 
健康体なので、毎年行う人間ドックの価値が知覚しづらい。みたいな感覚といいましょうか。
 
刺激が少なかったから、あまり良い書籍だったということではなく、低刺激だったからこその、自社の特性や自社がすでに有している強みの正体を認知することができたという意味で、冒頭に書いたように、整理を加速させてもらった体験になっていったという感じでした。
 
むしろ意識すべきは、きっと企業規模が大きくなっていくと、本書にかかれていることが当たり前ではなくなっていくのだろうなぁという予防策としての認識であり、深化と探索における、当たり前を見直すための教材になり得る書籍なのかなぁと。そんな理解をしました。
 
 
そういうメタ認知ができた体感が心地よかったです。
 
 
6冊目:組織 「組織という有機体」のデザイン 28のボキャブラリー

  • 著者 :横山 禎徳
  • 出版社:ダイヤモンド社(2020/3/18)

 
選書するにあたって、Amazonのレビューをチラっと見たのですが、あまりレビュー上は評判が良くないようですね。個人的には、読んだ時期に、ちょうど「やっぱりそうだよなぁ」と思う箇所が多くて、この書籍も自己整理を支援して頂いたような感覚がとても心地よく残った1冊です。
 
この本を知ったきっかけは、たまたま、オフィス内を歩いているときに、当社の組織開発のメンバーのデスクにこの書籍が置いてあり、付箋がいくつか貼られていたのを目にしたことがきっかけでした。
 
社員のデスク上の私物を見るような悪趣味は無いのですが、著者の横山さんの書籍は過去にも多く読んでいたので「あ、横山さんの新しい本出たんだなぁ〜」と思って、その場で検索して、ポチッと購入したのが本書です。
 
(私はよく社内のメンバーが読んでいる書籍に影響をうけて購入をすることがある。)
 
横山さんは、元マッキンゼー東京支社長にして、初の定年退職まで勤め上げた伝説のコンサルタントのお一人であり、現在は東大が組成している社会人向けの講座である東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム。通称 東大EMPの創設者のお一人である。
(※という記憶だが正確だろうか・・・ちょっとニュアンス違ったらごめんなさい)
 
過去に出版されている書籍からは、あまり組織について語るような感じではなく、ここまでダイレクトに「組織」というテーマを扱っていることが意外だったのですが、組織に関する、基礎的な部分から高度な部分まで、著者らしい文体で、編集し直してくれている書籍です。
 

  • 人事制度がなぜ他社からコピーしてきても機能しないのか?
  • 組織論議が永遠に続いているのは、組織課題は永遠になくならず、異常に難しいから。故に、たゆまぬ組織改善を重ねていけるシステムを保有していることこそ、競争優位へと変容すること。
  • 人は自己評価が高く、得てしてうぬぼれがちなのでどんな評価でも不満は出るが「悔しいけどよく見てるなぁ」と思ってもらうくらい見ることの必要性。
  • ボキャブラリーが形づくる、組織の美意識・センスの良さによって、関係者の無意識下での行動の拠り所になる。

 
等々、少し抽象度の高い部分もあるので、まったく周波数の合っていない人が読むと「はい?」となるのもよく分かるのですが、個人的には、過去の書籍も拝読させて頂いていることもあってか、とても読みやすく、頭から最後まで読み切る読み方ではなく、要所要所をかいつまむような読み方をさせてもらいました。
 
結果的には、読了後、組織開発のメンバーと、この書籍について感想を言い合いながら認識を深める機会にも繋がり、そこまでセットで良い体験となりました。
 

では、誰におすすめなのか?というと、本書に関わらず、組織関連系の書籍は、おすすめ対象者が難しいのですが。。。
 
基本的には、HR関連の仕事に従事している人や、社内広報関連に関わるような方、または、経営幹部クラスの方々。その中でも、HR領域において、新しい示唆が少しでも欲しいという「知の渇望期」にいる方々であれば、何かしらのインサイトを得ることができるのではないでしょうか?
 
渇望期にいないと「ふ〜ん、また同じようなことが書いてあるなぁ」と思えてしまう類の書籍かと思いますので。
 
複数人で読んで見ても良いかもしれませんね。
 
 
最後に

今回は以上の6冊でした。
選書した6冊以外でも面白いものはあったのですが、今回、思い浮かんだのはこの6冊でした。

改めて、購入リストを通観してみると、
今回は1冊も選書はしていませんが、サッカー(フットボール)関連の書籍数がやたら多かったのですね。

冊数自体が多くなってしまった理由は、ここ最近、プレミアリーグがとんでもなく面白いことになっているせいなのですよね。

進化が止まらないフットボールの奥行きを理解したく、どうしても今年は、フットボールに関する書籍を上半期から下半期にかけて、丸1年間、買い続けてしまったようです。薄く広くというやつですね。

あと、『5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる (PHP新書)』という書籍も選書したかったのですが、長くなるので今回は外しました。
テクノロジーが実社会に実装されるまでの期間として5000日という尺度は1つの編集軸として、多くのビジネスマンが頭に入れておいても良いものかなぁと個人的には思いました。

さて、
話は大きく変わりますが、

最近、「自分で分類する」ということの重要性をとても感じています。

我々はついつい、情報収集や理解を、人が整理してくれたものを参考にすることで、その生産性を高めるわけですが、本当に重要なことは「自分で分類する」という作業を一度通さないと、なんか創造性が生まれないんだよなぁということを思うわけです。

創造性というよりかは、集中力がニョキッと発芽してこないような気がします。

自分で分類をする作業の中で、対象物に神経が通る感覚がでる。それによって、対象物が自分ごと化してくることで、集中力が増す感覚といいましょうか。

その作業の中での、ほんの0コンマ〜数秒みたいな中での脳内の変容にとても意味があるように思うのです。

考えてみれば、私が思う、発想がユニークで、且つ、再現性を匂わせるタイプの素晴らしい人達は、ちゃんと自分で考えている人なわけですが、更にそれを深く見てみると、ただ考る力があるだけでなく、「自分の分類を持つところまで到達している」という感じのほうが近いかもなぁと。

前回の読書ログにも書いた『孤独』の価値にも通じるところなのかもしれません。

次回の読書ログはまた半年後に書く予定です。

次回からは少しフォーマット自体をマイナーチェンジをしようかと。
(なんか前にも言ったような気もするなぁ・・・・)
 
 
月1冊分書くとか、書籍からの学びをビジネスや経営への示唆に変換するような文体にするとか、社会人1−3年目向け・3~5年目向けとかに分けて投稿するとかも、社内の人も読みやすくて良いのでしょうかね?🤔
 
 
ということでこのブログをご覧の皆様、遅くなりましたが、本年も何卒宜しくお願い致しますm(_ _)m

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